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流行のために「隠して曝す」…のために

 隠されているものは明らかにしたい。嘘を暴きたい。見えないものを見たい。そういう欲求は誰にでもある。そして多くの、この世にある「人の興味をひくもの」というのは、そうやって「覆われているものを曝す」という動きを含んでいる。だから流行る。流行りとは、「曝すこと」である。
 ただし、それは単純な話ではないことを、流行らせたい人は理解していなければならない。曝すためには覆われていなければならず、そして覆われるためには覆うものが必要だ。もちろん、覆う理由や動機、それをする誰かもいなければならない。

  1. 真実

  2. 覆い

  3. 正当性

  4. 行為

  5. 当事者

  6. きっかけ

 少なくともこれらがなければ、「覆われているものが曝される」ということは不完全なものにしかならない。そして今、不完全なものはあまり見向きされないか、見向きされるまでに時間がかかってしまう。時間がかかると、すぐに忘れられてしまう。
 隠される真実と、真実を覆うものと、覆って曝す行為と、それをする当事者とされる当事者、そしてそれらのきっかけ。ここまで用意してやっと、流行る物事がことごとく持っている「隠されているものが明らかになる」が実現する。

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