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今回のおすすめ本 パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』

みなさんこんばんは📚
あけましておめでとうございます⛩
今年もよろしくお願いします🙇‍♂️
今回おすすめするのは、パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』という本です!

 本作は世界で一億五千万部売られた本として有名なため、読んだこともある方も多いのではないでしょうか。主人公はスペインのアンダルシア平原で暮らす羊飼いの少年サンチャゴ。サンチャゴは日々の生活の中で身の回りにいる人たちが「自分の夢」を諦めて生活している人ばかりだと気が付きます。その理由として、自分の夢を追うことは達成不明なものであり、「世間(他者)にどう思われるか」を重要視して迎合して生きる方が安全だと考えるからです。そして本来追いかけたかった自分の運命を「達成不可能」なものだと思い込んでいってしまいます。

 そんな折、サンチャゴは不思議な夢を見ます。内容は「あなたがここに来れば、隠された宝物を発見できるよ」というものでした。占い師の老女に占ってもらうとエジプトのピラミッドへ向かうことを指示されます。しかし、行き方までは教えてもらえなかったためサンチャゴは諦めかけます。そこへセラフィムの王様と名乗る老人が「前兆」の話をサンチャゴに聞かせます。この前兆は本作において重要なものとなります。この後サンチャゴの旅が始まっていきます。

 特に好きな台詞が以下のものです。

もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし、夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。

『アルケミスト 夢を旅した少年』


 年齢を重ねれば重ねるほど夢の実現の可能性は低くなってしまうことは確かだと思います。そういう点では本作は若い人向けの作品だとも言えます。しかし、どの年齢においても達成可能なものは存在しているのではないでしょうか。定年を迎えてから個人経営を始めて夢を叶えている方を知っていますが、夢の実現は即座に叶うことが困難な場合が多く、「夢を持ち続ける」ことが大事なのだと思います。自分が人生の中で成し遂げたいことは何なのか、という問いに対する答えは長い時間をかけて深く刻まれていくのではないでしょうか。「お金持ちになりたい」という夢は多くの人が持つでしょうが、「どうやって」「お金持ちになって何をしたいのか」の部分を問うと具体的に挙げられる人はいないのではないでしょうか。おそらくこうした漠然とした願いは心の底から欲しているものではないのでしょう。本作を読むことは本当に自分が望んでいるものは何なのかを考える契機になると思います。

是非お手に取って読んでみてください☕

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