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今回のおすすめ本 パウロ・コエーリョ『星の巡礼』

みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、パウロ・コエーリョ『星野巡礼』という本です!

 本作はスピリチュアル系の自伝的小説となっています。主人公はパウロ。キリスト教を信仰するRAM教団においてマスターという称号を授与する式が催され、パウロはそこに参加しています。RAMとは、R(リゴア=厳格)、A(アドレーション=敬愛)、M(マーシー=慈愛)のことです。パウロは最後の試練に失敗し、初めからやり直すこととなり、本作はこの試練をやり直す旅を追っていくこととなります。
 フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから始まり、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラにいたるまでの七百キロの道を徒歩で巡礼していきます。パウロはこの道のりの中で様々な人と出会い、各所で神秘的な儀式(実習)を教えられることとなります。その内容は読者にも実践できるように記されていますが、日本で育った方の多くは宗教的なルーティンを行っていることは少ないため、実践するのはなかなか難しいかもしれません。自分のできるところからはじめてみるといいと思います。実践の内容は「種子の実習」「スピードの実習」「冷酷さを知る実習」「メッセンジャーの儀式」「直感力を養う(水の実習)」「青い天空の実習」「生きたまま葬られる実習」「RAMの呼吸法」「影の実習」「音を聞く実習」「ダンスの実習」の11個が取り上げられています。
 個人的には、スピードの実習、冷酷さを知る実習、影の実習が取り組みやすいと思いました。
 パウロは巡礼をしていく中でマスターになるために必要なものを体得していきます。パウロが旅の中で何を思いどのように身につけていったのか、そして試練を突破できるのか気になるところです。

 本作を読み終えた後は、巡礼してみたい気持ちが募りました。それは信仰心があついというよりかは旅としての魅力、外国の魅力を感じたからだと思います。本作はスピリチュアル系として記されているので宗教が全面に出ているものとなっていますが、外国の方の作品には宗教を反映させたような描写が多く見られる印象となります。日本では表立って宗教を信仰していることを言わないのではないでしょうか。それでも年始には初詣に行ったり、神社仏閣に訪れたりもすると思います。信仰心が特にあるわけでもなく単なるイベントとして取り入れているのは、宗教を信仰している外国の方からすれば不思議なことかもしれませんね…。

是非お手に取って読んでみてください☕

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