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今回のおすすめ本 プラトン『メノン』

みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、プラトン『メノン』という本です!

 本作品の主要人物はソクラテスとメノン。作中冒頭ではメノンによって「人間の徳性は人に教えられるものか」という問いが示されます。これに対してソクラテスは、そもそも「徳とはどういうものなのか」を定義することから始めようとします。これはそれまでの作品でも登場したように、議論するためにはそのもの自体の意味をお互いが共通認識している必要があるからですね。例えば、「卯の花」と聞いたときに、花を指すのか食べ物を指すのか話の内容が大きく変わっていきますよね。メノンは「人間一人一人にはそれぞれに対応した徳がある」と言いますが、これは徳を説明したわけではなく、事象を列挙した結果にすぎません。ソクラテスはそれらに共通する意味を求めます。ここからメノンとソクラテスによって徳を定義する話が続いていきます。果たして徳とは何を指すのか、ぜひ追ってみてください。
 徳を教えることができるのであれば、現在学校で教えられている道徳の授業を真面目に受けていれば備わっていくといえますね。
※現在の道徳は教師が「教える」ことを行なっていません。ある題材について「考える」時間となっています。これは特定の答えを学習する科目ではないからです。誤解している人が多いので念のため。

ぜひお手に取って読んでみてください☕️

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