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2020年12月の記事一覧

箱を開けるのが物語であると聞いたので箱を開けない話を考えてみたんだが箱を開けない事が箱を開けるという効果を発揮してしまっており結果的に言葉通りの作品になってしまった作品のうちの一つ

 部屋でくつろいでいると収納から突如異音が響いた。
 時間は深夜二時。丑三である。独り身に降りかかるホラー現象などたいていろくでもないと相場が決まっている。このまま無視して眠りたいが、それもまた死亡フラグが立つ可能性大。ひとまず現場を確認せねばならぬだろうと思い立ち引き戸を開けると見慣れぬ箱が一つ。どうやら天井裏から落ちてきたようで、薄いベニヤ板が物悲しく散らかっている。まるで俺のようだ。いつもク

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