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「伝え合う」 地方ゼネコンの私たちが、時代の変わり目に仲間同士で大切にしたいこと


こんにちは!加和太建設 広報室の村上です。

加和太建設では1年に1度、1月に「経営方針発表会」を開催しています。今年の会社の方針を全社に共有し、昨年の頑張りを労い、新たな1年への士気を高める大切な行事です。その裏側で、代表取締役の河田亮一が今年大切にしたいと考えてきたことについて、今回はインタビューしてみました。

2020年を振り返って 見つめ直した「本質」

― コロナ禍で、もがきながら進んできた2020年でしたが、河田社長にとってはどのような1年でしたか?

2020年は立ち止まることで、本当に大切なこと、必要なことを見つめ直すことのできた1年でした。

コロナ以前からの数年間に遡りますが、私たちは「地方ゼネコンの在り方を変えて、地方から日本を元気にする」というミッションを叶えるために、「まずはチャレンジしてみる」ことが重要なステージを過ごしてきました。新たな不動産物件を手掛けたり、数々の施設をオープンさせたり、IT事業にも注力。多角化が加速していました。

今回コロナによって立ち止まったことで、この「チャレンジ」という言葉の指す「本質」を問い直すに至りました。そのチャレンジは、どんな意味があることなのか、どんな効果があるのか……、コロナ禍の影響はもちろん、会社のステージも変化するなかで、より突き詰めて考えなければいけないと感じたのです。

その一例が、大きな新社屋に建て替える計画を見直して生まれたまちなかオフィスの取り組みです。新しい働き方が広がっていくなかで、本当に全員が集まって働く大きな社屋が必要なのか?問い直したことはもちろんです、まちとの関わり方を見直すきっかけにもなりました。

元々の計画は、自社を拠点にまちの人たちやまちの活動を集約したいという考え方が大きかったんです。しかし今回、これからはまち全体を私たち自身がもっともっと活用することが、新しい人の流れを生み出し、これからのまちが元気になるのではないかと思い直すことができました。

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また、組織の在り方も大きく変化しました。より迅速な意思決定を可能にするための体制変更、副業人材の採用による組織の新しい在り方の実現など、ミッションの実現性を高める取り組みも積極的に行いました。

他にも、各事業の在り方、日常業務の必要性の見直し、会社説明資料のブラッシュアップなど、大きなことから小さなことまで、さまざまなことを見つめ直し、これからの変化へのはずみをつけられたと思います。


― 本質を見つめ直し、さまざまな取り組みを実行したことで、既に起きている変化はあるでしょうか?

この1年そうした変革を行なったことで、社内のチャレンジの質が高まってきていると感じます。

どんな効果のために、何を実現したいのかをこれまで以上に問うことで、知見が積み上がっていくようになります。中には当然失敗もあるのですが、失敗が何だったのかということを検証し、より良いものにするプロセスが大切ですよね。

日々の小さなことにそれを落とし込んでいくのは比較的やりやすいですが、会社としての大きな方向性に対して、徹底的に本質を問うということはとても大変です。これを継続して行い、これから組織としてさらに強くなっていきます。

今、本当に必要とされていることは何か? ― 新しい価値を生み出せる会社に

― 本質を見つめ直すという時間の中で、実際に私たち加和太で働くひとたちもその変化を体感、ともに推進していくこととなりましたが、さらにこの先実現していくべきことはどのようなことだと思いますか?

今、一人一人が生きていく上で本当に大切なことは何か、多くの方が感じていること思います。今までと異なる環境下で生活、仕事、人間関係の中で感じる、失って本当に困っているもの、一方で無くなってよかったものなど。すごく意識が変わってきていますよね。

その中で事業として向き合わなければいけないことは、地域や社会が困っていることに今まで以上に目を向けて、それを解決していくということだと思います。

今までの商品やサービスを繰り返し提供するだけではなく、お客様が本当に喜んでいただけること、本当に必要としていることに目を向け、自社の商品やサービスはもちろん、仕事のやり方までも変化させなければいけません。

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まだ私自身も模索中なので良い例えがなかなか無いのですが……コロナ以前からある課題の例えにすると、不動産部の賃貸事業に携わるメンバーからは「外国人労働者の方への物件紹介が難しい」「高齢者の方への物件紹介が難しい」など、社会的な課題を背景とする問題意識は以前からよく共有を受けていました。

しかし、マーケットが動いているときは、そうした課題に丁寧に寄り添い、自分たちなりの新しい解決方法を考えて取り組むことができなかったのが実情です。

「今、本当に必要とされていることは何か?」

漫然と過去と同じことを繰り返すのではなく、「プラスアルファの価値」をそれぞれの事業で提供できるようになることが、2021年新たに挑戦していきたいことです。


「伝え合う」ことで、行動変容を加速する

― プラスアルファの価値提供を実現するために、どんな工夫が必要でしょうか。

経営者の立場で申し上げると、現場で何が起きているかわからないと、せっかく良い着眼点をメンバーが持っていても、よい意思決定ができないですよね。

ありがたいことにたくさんの方々に応援していただき、当社は過去5年間で売上・従業員数ともに倍増し、成長を続けてきました。しかし組織が大きくなった分、私自身も直接その声を聞きづらくなっていることを実感しています。

だから今、私たちはこれまで以上に情報やそれぞれが考えていることを共有し合うことが大切なんです。お互いが知っていることや感じていることを発信し合い、相手の行動変容を促すような言葉を、もっと活発にかわしあえるような文化を醸成していかなければいけません。

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― 経営方針発表会では、「伝え合う」という年度スローガンも掲げられましたね。

上司部下の関係だけではなく、部門を超え、感謝・賞賛・承認をすることで、社員一人ひとりとの関係性を深めていく。そうすることで、今まで気づかなかった課題や、対応することのできなかった課題が共有され、その解決策も皆で出し合えるようになりたいという思いを込めて、社員全員にそれを伝えました。愛情を持って伝え合うことで、お互いの行動変容を後押しし、感謝し合えるコミュニケーションを今まで以上に増やしたいですね。

この「伝え合う」の文化を会社全体に広げていくために、その働きかけを自ら行っていきます。ランチ会等対話の機会づくり、定期的な「伝え合う」のよい事例の蓄積や共有、社内報を通じての発信など、新しい流れを生み出したいです。

― ありがとうございました。こうした変化や思いを反映した新たな取り組み、新たな事業を今年はこのnoteを通じて、社内外の方に届けていけたらと思います。

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