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制作メモ #5 アカエイ

先週の木彫りの新作は「うさぎ」という「動物」しかも「かわいい動物」を作ったので、今回はサメの仲間の軟骨魚類を作ることにしようと思う。(正確にはサメの仲間も動物ですが……子供図鑑の『動物』も哺乳類しか載ってないし…許して🦈)

サメの仲間の軟骨魚類の木彫りはジンベイザメ、ホオジロザメ、シュモクザメと作ってきたので、今度はエイの仲間にしよう。
エイだとやっぱり悠然と泳ぐ様子のマンタ(オニイトマキエイ)が作りたい気もするけれど、むしろ今回は海底をはういわゆるエイを作ろう。びたっと地についている様子は、他のサメの木彫りとも対比的で面白そう。なにより木彫りにあまりなっていなそうなのがよい。

リサーチ

ネットでいろいろ見てみると、どうやら私のイメージするエイはアカエイという種みたい。日本でふつうに見られる種のよう。

ということで、今回はアカエイを作ります。

体の特徴は、なんといっても平たい体。薄く平たくなっているけれど、中央部分は盛り上がって体の中身?があるような感じに見える。
平たく伸びた体の前側は、直線的で正面でとんがっている。後ろ側は緩やかに丸みを帯びた形。その後ろの方には、腹ビレも重なっている。
すごく特徴的な体の形をしてはいるけれど、全体的になんとなくサメ類と似た様子も感じられる。肌の質感などもサメに近いような。

目は、体の上側にあって、いちばん高いところについてる。目の向きも前では無くて左右に向かっている感じ。これらは、海底に這って生活する上でなるべく周りが見えるようにこのようになっているのだろう。目の付き方の様子もなんとなく、他のサメの仲間とも似ているように見える。
目の後ろには、海水を取り込んで呼吸するための穴(噴水孔)が空いている。これもサメ類の特徴らしい。(よく泳ぐサメは退化してない)

体の下側には、可愛らしい情けない顔がある。顔があるけど、目に見えるのは鼻の穴。口はへの字になっていてこれもサメ類と同じ。エラ穴の数もサメと同じ5対。

尻尾は、体中心部から連なるように長く伸びている。毒のついたトゲもある。

形は全体として、ステルス爆撃機B-2っぽい?ような気もする。ガンダムで似たようなやつがいたような?ビグザム?(調べたら、そんなでもなかった)
形は関係ないけど、『仮面ライダー龍騎』(2002)で出てきたエイモチーフの仮面ライダーライアも思い出す。

デザイン

特徴を拾いつつ、ゆるっとデザイン。

目の後ろの噴水孔は……ややこしくなる感じありそうなので、省略することにする。

裏面の口と鼻の穴、エラは、彫って表現することにしよう。(動物シリーズは口は描いているけれど、サメシリーズは口を彫り込んで作っている)

制作

扁平で尻尾も長いので前後方向に木目が走るように木取り。いつも作ってるようなものより、だいぶ薄い。下描きかきかき。

裏面もかきかき。泣き顔もかきかき。
エラの数は5対だけれど、数が多いとうるさくなりそうなので彫るときに3対くらいにしよう。

シュイシュイーンっとバンドソーで切り出し。

ザクザクっとうわ面をほりだし。

ほれました。(夢中で、途中のの写真をとりわすれた)
体の中央部分は厚みがある。目は、1番高い位置にくるようにして、横方につくように彫った。
体の前側は直線気味にまっすぐで先端は尖り、後ろの方は丸みを帯びている。腹びれは、体との重なりを意識しつつ彫り出し。

裏面の、情けなFACEも彫った。エラ穴の数は3対に省略。

あと、エイの総排出腔も、分かる人には分かる特徴的な要素なので、少しそんな感じも出るように彫る。

最後に目をアクリル絵の具で入れて完成。

完成

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