インタビュー記事を公開するまでの流れ
徳重辰典さんのツイートに便乗してツイートしたところ、結構反響があったので note に書いてみます。Twitterでは文字数の関係で細かく書けませんでしたが、こちらではもう少し細かく書いていきます。
インタビューまでの流れは、発掘 ⇒ 交渉 ⇒ 準備 ⇒ 本番 ⇒ 確認 ⇒ 公開 となります。
1.インタビュー対象者候補(インタビュイー)を探す
まずはここからです。この時が一番楽しいかもしれません。興味のある人や話題の人を探すわけですからね。私のようなミーハーにはたまらないと思います。
「あの人にこんな話を聞きたいな」
「あの人ってどんな人なんだろう」
そんなことを考えながら探しています。私の場合は媒体のターゲット層に合うインタビュイーをピックアップしてリスト化していますね。
2.インタビュー交渉
対象者が個人、著名人、法人によって交渉方法が異なります。
個人の場合(自社の社員など)
気軽に声をかけてインタビューさせてもらうケースが多いです。 あまり深く考える必要はないので、負荷は小さいです。
著名人(芸能人やアスリートなど)
フリーランスの方を除き、大体の人は事務所に所属しています。名前で検索すれば所属事務所がわかるので、事務所宛に取材依頼書を送るのが一般的です。事務所によって対応が異なるので、結構大変。一番負荷が大きいです。
法人(株式会社やNPOなど)
ホームページから取材依頼をします。広報担当者が窓口になることが多いです。意外と返信がもらえないこともあります。公開前に原稿チェックを厳しくされるケースが多いので、注意が必要です。負荷は普通。
インタビュー費用について
インタビュー費って払っているの? と疑問に思う方もいると思うのでお伝えします。私の場合は個人・法人には払わないケースがほとんどです。代わりに宣伝・告知をしてもらっています。
著名人には払うケースがほとんどです。
費用もピンキリで1万円~10万円までいろいろなケースがあります。インタビュー交渉の段階で取材依頼書に費用を書くようにしていますね。
3.事前準備
一番大変なのが事前準備です。インタビュイーからOKをもらえたら準備をします。最低でも以下の3つはしたほうがいいです。質問内容がまとまりますし、他の媒体と内容が被ることを防げます。(それでも被ることはどうしてもあります)
・インタビュイーが本を出版している場合は、購入して読む
・他の媒体で公開されているインタビュー記事を読む
・インタビュイーのSNSやブログをチェックする
ちなみに、インタビュー時にインタビュイーが書いた本を持っていくと喜んでもらえます。場の雰囲気も良くなるのでおすすめです!
私の場合は質問内容をまとめて、先方へ事前に送るようにしています。そのほうが相手も考える時間ができますから。
4.インタビュー当日
当日準備しているものは以下の通り。
・ICレコーダーなどの録音機器
・質問内容をまとめてプリントした紙
・カメラ(カメラマンがいない場合)
・インタビュイー用の水
・iPad & マイク
iPad には文字起こしアプリの「UDトーク」を入れています。文字起こしの負担が減るのでおすすめです。
マイクは音声認識専用の「AmiVoice Front ST01」を使っています。
はじめはアイスブレイクから入ります。先述の通り、インタビュイーが書いた本を持っていくと話が弾むのでおすすめです。
基本的には事前に送った質問をしていきますが、場の流れや雰囲気で違う質問もしますね。
プロのカメラマンに依頼している際には撮影はお任せしていますが、自分で撮る時もあります。その時は、インタビューと写真撮影の時間をわけています。
5.原稿を書く
まずは録音内容をもとにインタビューを文字起こし。1時間のインタビューだと大体2万文字程度になります。この作業がマジで辛いです。ツールを使っているので、多少はマシだと思いますが、それでも辛い。
不要な箇所を削り、編集をして最終的には2万文字を5千文字程度にすることが多いです。文字起こしの文章をそのまま載せることはありません。そのまま載せたら読みづらくて大変ですよ。
6.先方へ確認
媒体にもよると思いますが、私の場合は必ず先方へ原稿の確認をお願いしています。
「この話は載せないでほしい」「この写真は変えてほしい」
といった要望があれば、基本的には修正対応をします。(どうしても修正できない場合は連絡をして折り合いをつけます)
チェックの戻りに時間がかかる場合もあるので、「○月○日までにお戻しください」と期限を伝えないといけません。期限を伝えても期限内に戻ってこないこともあるので、スケジュールに余裕を持ったほうがいいです。
7.入稿
先方のOKがでたら入稿します。この段階で、記事の公開日を確定してスケジュールを組みます。入稿作業自体は30分程度で終わるので、それほど大変ではないです。
8.公開
こうして記事が公開となります。公開されたら、インタビュイーに公開の連絡をします。そうすることでSNSなどで紹介してくれる確率が高まるんです。
以上がインタビュー記事を作る流れとなります。あくまで私の場合なので、人によって違うと思いますが……。
インタビュー交渉から記事掲載までの期間
インタビュー交渉から記事の公開まで、約1カ月かかっています。これも媒体によるでしょうが、どこもそのくらいかかるのではないでしょうか?
この記事を書くことになった発端のツイートは消えているので、意図はわかりませんが、個人的にはインタビュー記事を書くのはめちゃくちゃ大変だと思います。
まとめ
事前準備めっちゃしているので、インタビューのドタキャンだけはマジで止めてください!!
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