【KAWAII探訪】vol.3 兵庫県・淡路島*お線香編(番外編)
日本でいちばんお線香を作っている淡路島。そこで明治26年創業の老舗「薫寿堂」の工場を見学させていただいたレポートを、前編・後編に分けてお届けしました。
そして、実は工場見学だけでなく、本社にてお香づくりのワークショップも体験することができたので、今回は“番外編”としてご紹介したいと思います。
まるでクッキーをつくるように。
お香を作る方法とは?
薫寿堂では常時、工場見学とお香づくり体験を行っています。※現在はコロナ感染予防のため休業中
小学生からお年寄りまで、老若男女誰でも体験できるお香づくりはとても簡単で、そして童心に返って楽しめるものでした。その方法を、かいつまんでお伝えいたします。
①原料の粉と水、香液を混ぜ合わせる
こちらはお香づくり体験用にパッケージされた原料。一見どれも同じですが、目印のシールのとおりピンク、ブルー、イエローの着色料がそれぞれ含まれています。まずは、3色のなかから好きな色を選び、乳鉢に入れます。
そこへ水を少量入れて混ぜていくと……
不思議なことに、だんだん色が変わっていきました(ピンクのシールが付いた粉を選んでいます)。
この時点ではまだ香りがついていないので、次に香液を混ぜ合わせていきます。
梅やユズ、沈丁花などさまざまな香液が用意されていました。袋の外側にただよう香りの違いを楽しみながら、好みのものを選ぶことができます。
目を閉じて嗅覚に集中するひととき……ちょっとわくわくする時間です。
乳鉢の中に全量を投入し、練るようによく混ぜ合わせます。
②種がまとまったら、引き延ばして成型する
だんだんと粘土のようにまとまってきたら、種を乳鉢から取り出します。
それをテーブルの上で、パイプを使って延ばしていきます。
このときに、左右に少し厚みがあるものをレールのように敷き、延ばした生地が一定の厚さになるように調整します。
作業をしているうちに「あれ?これって、クッキーづくりと似ているね」と、そんな感想が飛び交います。スタッフさんも「そうなんですよ」と、次の工程はクッキーづくりと同じく、型を使って生地を抜く作業へと案内してくれました。
抜き型もさまざまな形のものが用意されており、自由に使って作業できます。
わたしは、他のメンバーから色違いの種を分けてもらいミックスしてマーブル状に。こういった楽しみかたも広がります。
型抜きをしたら、工場と同じようにダンボールに挟んで持ち帰ります。風通しのよいところで2日ほど乾燥させたらお香のできあがり。
材料を混ぜて、こねて、引き延ばして、成型する――クッキーづくりや粘土遊びのような感覚で楽しめるお香づくりを体験すると、より「香」に親近感を抱くことができました。
自分で作ったお香を焚くなんて、ちょっとぜいたくな気分になれそうですね。
カワイイカンパニーが薫寿堂といっしょに作った「糸のお香」
カワイイカンパニーでは薫寿堂と一緒にネオクラシックな糸のお香を作りました。
歴史ある「香」とともにある暮らしを、現代のスタイルにも楽しみながら取り入れられるように。そして、カワイイカンパニーらしい「カワイイ!」と心が弾むように。そんな想いを込めています。
糸状なのでラッピングリボンに使ったり、好きな長さにカットして燃焼時間を自在に調節したりと使い勝手のよさもポイント。
全6種類、柄と香りの異なるものが毎月届くので、少しずつ焚き合わせるなど自分らしいKAWAII香りの取り入れ方を見つけて、香りからパワーをもらってカワイク過ごしてほしいです。
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