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8月19日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

8月19日の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が1名、リピーターが3名の合計5名で読書会。本好きが集まれば、どんな本でも深く考える機会を与えてくれる。

同じ本を読んでいても捉え方は異なるし、そもそも誰一人として同じ世界で世界を眺めることはできまい。だから読書会は何度開催しても面白い。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

新井満「自由訳 方丈記」デコ

平安時代 政治の混乱に京の都が荒れ果てる中、いよいよ自分で変えていかねばと思い、50代にして出家して山に籠もった鴨長明の随筆。

今の世の中、完全に世間とは独立した田舎暮らしは難しい。平安時代だからこそできたスローライフ。いつの時代も浮世離れしたいものであり、まぁ人間って昔から変わらないんだなって思う。

村田喜代子「縦横無尽の文章レッスン」朝日新聞出版

大学生相手に文章の書き方を教えている著者。書くの80%は準備・下調べであり、その人しか書けない宇宙をどう書いていくか。でもそれを若い大学生に伝えるのも大変なのよね。

とりわけ最近は、SNSで短い文章を"つぶやく"事が多いのだが、果たしてそれは表現と言えるのだろうか。村田さんが教える書き方と、教わる側が書きたいものが果たして一致しているのか、勝手に想像を膨らませる。

若林正恭「ナナメの夕暮れ」文藝春秋

オードリー 若林正恭のエッセイ。自分の視点が斜めに見えてしまう、いわばひねくれた見え方をしてしまうことに気づく。でもズレていてもいいんだってことを教えてくれる。

むしろ、様々な視点を持てることは良いことである。特に芸人は自分というものを常に自己分析しなければならない。周囲の目や求められている役回りに常に合わせるからこそ、業界で生き残っているのではあるまいか。

一穂ミチ「光のとこにいてね」文藝春秋

女の子二人が大人になるまでの物語なのだが、女同士の友情でもなく、かと言って同性愛でもない、尊みを感じるストーリー。最近読んだ朝井リョウさんの「正欲」に通じる感情を覚えた。

今でさえLGBTQって普通のことのように思えるし、文学などでジャンル分けする意味があるのかって思う。この2人の関係値を測るかのように。

8月の読書会スケジュール

8月26日(土) 13:00~17:00
文学×ボードゲーム会 in 池袋
8月26日(土) 19:00~22:00 満員御礼!
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者にお声掛け下さい。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。