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攻める読書・逃げる読書

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

会社の図書スペースの本棚を物色中、土井英司さんの「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」というタイトルが目に止まった。

パラパラとめくっているうちに、その読書は「息抜き」か「努力」かという見出しがあった。一流を目指すのであれば、読書をどう捉えるかと。

一流のビジネスパーソンにとって読書は、余暇を楽しむためのものではない。ビジネス活動の「入り口」に存在しているものだ。目的を持って読み、新しい知識や知見を得て、活動を開始する。アクションの起点なのだ。

同著 66頁より抜粋

読書とは、自らの課題を解決するために読む、ネクストアクションにつなげるために読むべきだという点は大事だろう。

目標達成や成果を得るために、今の自分にとって必要な知識や情報を得る。そのためには逆算思考で、早く成果を生み出すために最短ルートで到達するのが望ましい。

だとしたら、脇目も振らず、「息抜き」のためではなく、「努力」するために本を読むべきだろう。ただのビジネスパーソンではなく、一流のビジネスパーソンになろうものならば、だ。

ただ個人的に思うのは、息抜きの読書とは何なのだろうか。ここで言う「逃げる読書」とは一体何を指すのだろうか。

土井さんも「攻めの読書を推奨するが、時には息抜きも必要」が前提であって、努力するためには休憩も必要だと認めている。

もちろん、森見登美彦さんの「恋文の技術」にも書いてあったように、確かに”教訓を得ることのない阿呆な物語”は沢山ある。ただただ笑うだけの作品もある。

だけど、どんな作品であっても、自分に対して大事なことを教えてくれるし、大切なことを思い出させてくれる。

そりゃ、マネジメントやファイナンスと比べて、「役に立つ」という観点からしたら、とても小さいものかもしれない。

でも小さいだけであって、役に立たないことは決してない。

むしろ、役に立たない読書があるものか。

最短距離ではないかもしれないし、逆算思考からは大きく外れるし、むしろこの先必要になるかなんてわからない。

でも読書って、そういうものなんじゃないかなぁ。目の前の課題を解決するだけが、読書じゃないって。

例え読んだ後に行動に移せないとしても、それが逃げる読書にはならないと。

まぁ私自身、一流のビジネスパーソンになろうという気概がないから、余計に「逃げる」ための読書という考え方が引っかかるだけだろうな。

そういうところに線を引きたくなってしまうあたり、おそらく三流なんだろうね(笑)それではまた次回!

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