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10月14日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

10月14日の午後に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が1名、リピーターが6名の合計8名で神保町散策。神保町自体初めての方や、1年振りに参加して頂いた方もおり、いつも大盛況でございます。

文房堂でカレンダーを買ったり、共同書店 PASSAGEで本を買ったりと、爆買いしながら楽しく神保町を歩き回る。神保町は一人でも楽しいけれども、みんなで歩くのもまた違う楽しみがあるのよね。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

東野圭吾「容疑者Xの献身」文藝春秋

犯人視点で物語が進む倒叙型推理小説。殺人の隠蔽工作を手伝った数学教師と物理学者 湯川との推理対決。タイトルはエラリー・クイーンの「Xの悲劇」のオマージュ。

福山雅治さん演じる映画版も観たのだが、トリックとして絶対に映らねばならないものがきちんと撮影されている(およそ2秒)。映像だから出来る演出も良かった。

小川糸「ミ・ト・ン」幻冬舎

旧ソ連時代 主人公 マリカの幼少期からおばあちゃんになるまでの物語。愛し、愛される家族、自然、そしてそれを破壊する人間と戦争。夫を戦争で亡くすも、マリカは立ち直って前に進んでいく。

忙しい日常の中でつい忘れてしまう大切なこと、例えば家族を大切にする、ちゃんとご飯を食べることの大事さを思い出させてくれる。平澤まりこさんの版画による挿絵もほっこりする。

葉真中顕「ロスト・ケア」光文社

”喪失の介護”のサスペンス作品。彼はこれまで42人の老人を殺害している。クリスチャンである彼にとってそれは救いであり、残念ながらそれに救われた家族も少なくないと言う。

去年放映された「PLAN75(満75歳から生死の選択権を与える制度)」にも通じるが、安楽死や尊厳死について、考えてしまう。

頭木弘樹 編訳「絶望名人カフカの人生論」新潮社

人間の心理的に、落ち込んだ時は悲しみに寄り添うような音楽を聞き、一度落ちるところまで落ちたほうが良いらしい。中途半端でいる状態が、人間一番つらい。

その点カフカはあらゆることに失敗してきた。無理矢理立ち上がろうと思うのならば、もう倒れたままでいい。なんかあまりに絶望的過ぎて、逆に笑えてくる。

 TaiTan 玉置周啓「奇奇怪怪」石原書房

Spotifyの人気番組「奇奇怪怪」における2人の対談を書籍化したもの。映像や音楽、小説、ニュースなど様々な分野に関して縦横無尽に語り合う。

代官山の蔦屋書店で見つけたのだが、週刊少年ジャンプみたいにちょっと手にとってみたくなるような装丁。なんか本を読むこと自体が楽しくなりそう。

辻本達也「『ウイルス』に漢字を作ろう」neoコーキョー

カタカナ語は増えているけれども、漢字が増えないことに対して違和を感じた著者が、漢字学者とウイルス学者の意見・監修を受けて「ウイルス」の漢字を作成する。

紹介者が下北沢はブックラバーズホリデーにて購入した書籍。芸人が造語としてやる企画は多いものの、ここまで真剣に取り組む人は珍しいなと、実際に著者と話しながら思ったそうで。

10月・11月の読書会スケジュール

10月21日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE! → 満員御礼!!!
10月28日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会 → 満員御礼!!!

11月11日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
11月18日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会
11月19日(日) 13:00~18:00
文学×ボードゲーム会
11月25日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントや各種告知ページにて是非お待ちしております。皆様に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)


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