6月17日 読書会報告
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
6月17日の午後に開催した「東亰讀書倶樂部」読書会の報告です!
この日は新規の方が3名、リピーターが3名の合計7名で神保町散策と読書会。日頃の行いが良いからか、非常に良い天気であった。
有限な時間、きびきびと読書するのも良し、ゆっくり本を読むのもまた良し。ミヒャエル・エンデの「モモ」は哲学なり。
・紹介して頂いた本
コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ 緋色の研究」新潮社
シャーロック・ホームズとワトソンが出会う回。ホームズが探偵スキルを褒められた時に、まるで自分の美貌を褒められたかのような表情をしていたという表現が、人間味があって萌える。
アフガン戦争や英国の上流・中流階級、米国のゴールドラッシュに関する風俗小説としても面白かった。
三島由紀夫「花ざかりの森・憂国」新潮社
三島由紀夫16歳の作品。「憂国」はとある軍人がクーデターへの参加を志願するも、新婚だからと辞退させられる。仲間は皆死に、こんな世界を生きとうないと夫婦で自決した物語。
三島由紀夫が市ヶ谷の駐屯地で自決した瞬間をテレビで見ていた紹介者。メンタルとフィジカルは非常に一致していると、最近ジムに通って思った次第。
フレデリック・アミエル「アミエルの日記」岩波書店
別著「孤独の研究」を読んだ際に紹介されてたため読み始めた次第。今から約200年前のスイスの哲学者が26歳から残した日記。アミエルの実行力のなさ、考えるだけで行動に移さない姿に共感してしまう。
人種も生まれた時代も違うのに、どうしてこんなにも似ている人間がいるのだろう。ただ37歳から女性との付き合いをきっかけに書く内容が変わるらしい。楽しみである。
湯本香樹実「夏の庭」新潮社
「死ぬってなんだ」と考えた小学生3人組。近所の今にも死にそうな老人を見張ってやろうと、そこから始まる少年たちと老人の不思議な関係を描く。
紹介者はこの本を読んで、自分が死ぬときのことを考えた。死を迎えた時にどうありたいか、どんなメッセージを残したいかを考えたという。
吉村昭「漂流」新潮社
江戸時代 年貢を収めようとした船が漂流し、流れ流され小笠原諸島へ到着する。十数人の乗組員たちは、年貢の米と島のアホウドリで食いつなぎ、13年もの滞在の末、船を造り上げ日本へ帰還する。
極限に追い込まれた人間がいかなる行動を取るのか。ノンフィクションや実際にあった話を元にした作品の面白さはそこにあるのではないか。
6月の読書会スケジュール
6月24日(土) 13:00~18:00
文学×ボードゲーム会
6月24日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!
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