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蔵書は星空の如く

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

気分転換も兼ねて、部屋の家具のレイアウトを変更してみた次第。デスクを部屋の角に寄せて、本棚の位置を動かした。

ごちゃっとしていた電源コード類を一つ一つつなげ合わせていたら、ほんの少しの移動なのに数時間掛かってしまった。

そのお陰もあってか、友達を泊めて布団を敷ける程度には広い空間を確保することに成功。もっとも、一人暮らしして以来、誰一人として泊まりに来たことはないのだが。

本棚の位置変更ついでに、本の並びも変えてみることにした。

基本的に読み終わった本は、一度実家に持って帰ってしまう。そのため、部屋に置いてあるのは何度も読み返したい本であり、読まねばならぬ本であり、読んでない本である。

普段だったら、本屋さんみたいに著者別や種類別に別けるのだが、どうせ自分しか見ないのだからと、小説もビジネス書も漫画も、一緒くたに並べたくなった。

いわゆる、セレクトショップみたいなおしゃれな本棚にしたかった。

でもやってみると、これが結構難しい。

そもそも実家の本棚と違って蔵書に限りがある、という点もある。

でも実際に並べていくうちに、この本とこの本の関係性というか、何故この本の隣にこれが来るのかとか、色々考えると歯止めが効かなくなってしまう。

結局出来上がったのは、何と言うか、人を感動させられる本棚ではないなと思った。

それを踏まえると、本屋さんって、本当に凄いと思う。思わず手に取りたくなるような配置で書籍を並べ、違和を感じることなく紐解けるのだから。

今読んでいる本の中に、小説家 トーマス・マンの言葉が引用されていた。

蔵書は星空を眺める時の感情にも似た感情を呼びおこす事がある

トーマス・マン (1975-1955 ドイツ)

今の自分の本棚は、正直言って星空とは呼べない。強いて言えば、プラネタリウムで映されたものを眺めている気がする。

それは雄大なものに違いはないのだが、何と言うか、心揺さぶられる強いものがない。

多分私の人生もぶれているからかもしれない。一貫性のある人ならば、本棚にも統一性があるだろう。読書の趣向も人生もぶれているからか、雑多な感じが否めない。

それでも、今の私の手持ちの本の並びからしたら、一応最適解なのであって、これもまた私の作り上げた星空なんだと。

いつの日か、自分でもため息が出るほど見事と思えるような、星空を作り上げたい。

いっそのこと、実家の本を全部引き取って、壁一面本棚にしようかしらん。長年の夢ではあるが、恐らく家主に怒られるだろうな。それではまた次回!

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