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読書は認知症予防になるか?

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今日は健康診断の日。相変わらずバリウムを飲んでから、ぐるんぐるんと回されることに、アトラクションみたいで楽しいと興奮してしまう変わり者。

毎回「定期的に汗をかく運動習慣がない」にチェックをつけては、流石にそろそろ運動しようかと思う。思うだけなのだが。

それはさておき、半年前にも「読書と健康寿命の関係性」に関する記事を書いた。

米国の追跡調査によると、読書の習慣がある人は、本を読まない人に比べて、死亡のリスクが約20%減少する傾向があるらしい。

本を読むだけで寿命が伸びる傾向がある。この時点で本読みにとってはありがたい話だが、それが健康的であるか、つまり認知症の予防になるのかも気になった。

日本老年学的評価研究の調査結果*によると、読書などの知的活動を行っている人は、認知症のリスクが25~28%低下すると報告しています。

追跡期間中、4,198人(9.3%)に認知機能低下が発生しました。知的活動(本・雑誌または新聞を読むこと)を行っている人は、行っていない人に比べて25-28%認知症リスクが低い結果でした

同報告書より抜粋

これを踏まえると、高齢になっても読書を続けている人は、より健康的な生活を送れる可能性があります。

実際に読書会に参加される年配の方々は、非常に生き生きとされている方は多いです。

本を読むこと自体が負荷の掛かるものであるし、その上読書会に参加して、大人数で好きな本について語ろうと思えるのは、アグレッシブな証拠だと思われます。

学生時代に、読書習慣を身に付けようと思ったことのひとつに、山縣有朋の下記のような言葉がある。

人は歳を取るほど孤独になる。その時になって読書の習慣がないほどみじめなものはない。

大抵の人は、歳を重ねるごとに孤独になる。学校や会社のつながりがいつまでも続くとは限らない。

それゆえ、リンダ・グラットン氏の「LIFE SHIFT」でも、シニアに向けて人間関係を新しく構築する必要があるという説もある。

少なくとも、一人で読書をするだけでも健康的ではある。好きな作家の本を読む、新しい本に挑戦することは、生きる活力になるだろう。

歳を重ねても、本を読んで健康的に過ごしたいものである。私がいつまで読書会の主催で居続けられるかは分からないけれども。

その時は、東京読書倶楽部 名誉会長にでもなろうかしらん。もっとも、継いでくれる人がいればの話ではあるが。それではまた次回!

・日本老年学的評価研究の調査結果
杉田明穂,近藤克則「高齢者の文化的活動で認知症リスク20-29%減」

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