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書店は無くなるか。

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日、気になるニュースがピックアップされた。

今に始まった話ではないが、街の本屋さんが徐々になくなってきている。

高校時代、近所の商店街に2軒あった本屋さん。1軒は未だに健在だがもう1軒は本の取り扱いをやめて文房具屋さんになってしまった。

下校中、何度も訪れた橋の下の古本屋さんが閉店した。

母校の近くにあった書店は、先日散歩して訪れたらネットカフェになっていた。

たった数年の間にも書店は徐々になくなってしまっている。

先日、会社にて
「あんな販売方式はビジネスモデルとして終わっている」
「この業界はオワコンだから…」
「長期的に見たときに繁栄できないから…」
とかなんとか話しているのを小耳に挟んだ。

街の本屋さんというものは、いわゆるオワコンに含まれるだろう。

正直に言って、私も紙の本は好きだが新刊をそんなに買わない方である。書店で本を買うのは月に1度くらいで、なるべく古本で済まそうとする人間である。

そんな私が「皆で書店にもっと行きましょう」と言っても説得力がないし、話題にすることすら烏滸がましい。

だが、やはり書店がなくなるのは悲しい。

「ネットで買えるから」
「時間がもったいないから」
「電子書籍で問題ないから」

本の選び方は千差万別、私が口出しする筋合いはどこにもない。同じ本を手に入れられるのだから、早くて楽な方が良いという考え方は同意できる。

それでも本屋がなくなってほしくないと考えるのは、なぜだろう。

書いているうちに、私は
「本が好き」だから本屋さんが残って欲しいと言うよりは、
「本屋さんという雰囲気が好き」だから残って欲しいと気づく。

店員さんや出版社の方が必死にアピールしてくる陳列
手作りのポップや書店員さんの好きがうかがえる選書や企画
良いものを良いものだと薦めてくれる出版社の想い

モノを売る場所だからこそ醸し出される雰囲気と言うべきか。

図書館とはまた違う、デパ地下のちょっと高級なお惣菜を眺めるように、買いもしないのに端から端まで歩き回るような、商業としてのあの空間が良いのだ。

だからこそ本屋さんにはセレンディピティ(偶然の産物)のような出会いがあるのではなかろうか。

もっとも、本屋さんがなくなってほしくないのならば、とにかく書店で本を買い漁ることが何よりの応援にはなるのだが。それではまた次回!

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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