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本は自由であり、故郷である

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

いつも素敵な記事をお書きになるハッピー書房さん。先日の記事が心に残った。

中でもこの言葉がお気に入りです。

読書は、私の自由な時間だ。
読書は、私の味方ばかりの時間だ。
読書は、私が侮辱されない時間だ。
読書は、私が好きな世界だ。

ハッピー書房さんの記事より抜粋

本を読んでいる間は、決して自分自身を否定されることはない。

物語に感情移入しすぎて、まるで私のことのようだとナイフで刺されるような衝撃はあっても、私自身を否定されることはない。

かといって、全肯定してくれる訳でもない。

私の一人のために書かれた本ならば、きっとすべてを受け入れてくれるだろうが、そんな本は一生の内に出会えるかもわからない。

わからないからこそ、たくさんの本を読む。

先日読み終えたニーナ・ゲオルゲさんの「セーヌ川の書店主」集英社にもあった。

彼は本を自由と呼んでいる。そして故郷だと。確かにそうだ。本には、わたしたちがめったに使わない良い言葉がたくさん詰まっている。慈悲。善行。矛盾。寛容。

同著 172頁より抜粋

本は自由であり、故郷だという。

辛くなったときや、心に迷いが生じたときに、ふと帰りたくなるところ。

本ならば、物理的な距離は関係なく、すぐに立ち戻ることができる。そして故郷のようにあたたかく迎えてくれる。

それは、私だけでなく、誰に対しても扉は開かれている。

ハッピー書房さんの仰る通り、本には、ここではない「世界」が広がっている。

本はこの現実世界と、ここではない世界を結びつける。

ジュール・ヴェルヌのように海底や地底を冒険する物語もあれば、池井戸潤のような現実世界を感じる物語もある。

未来にも、過去にも、ここではないどこへでも行ける。

その意味で読書の世界は万人に開かれている。誰しもに帰る場所があるように。

帰る場所があるからこそ、また旅に行ける。それはきっと読書も同じではなかろうか。それではまた次回!

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