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みんなに届かなくてもいい

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今日からSEOライターとして勤務する。と言っても今日は会社や業界の説明やらパソコンのセットアップやらで一日が終わる。

これから始まる生活に、期待と不安ばかりである。少なくとも、優しそうな先輩方で安堵はしている。

ときに先日、後楽園駅にて一際目立つ雑誌を発見した。

スターツ出版発行の「メトロミニッツ ローカリズム」。毎月20日 都内の東京メトロ53駅で配布されている。

今までも何度か目にしていたかもしれないが、手に取り持ち帰ったのはこれが初めてかもしれない。

2023年2月号はお酒の旅をテーマにした「SAKE STAY」。地方の酒蔵やワイナリーを巡る旅やホテル、都内のバー、お酒に合うフードペアリングなど情報盛りだくさんの冊子。

カバーイラストはYu Fukazawaさん。銀座三越のサイネージやTBSラジオ「オトビヨリ」連載エッセイのイラストを描くイラストレーターさん。

平積みにされているから問題ないのだが、これ本当に無料でいただいて良いんですかと思わずにはいられないクオリティ。

巻頭は編集長のコラムから始まる。もともとは東京都内の人向けに東京の情報を届けていたが、2年前の1月から「日本の地域」の情報を提供するフォーマットに変えたそうだ。

最初こそ批判もあったものの、徐々に読者の方々に受け入れていただいたそらしい。

その時メディアにおける「主観」と「客観」について考えたそうだ。

これだけSNSに主観が並ぶ時代において、我々が客観にこだわることは、10人全員に好きになってもらおうしているのときっと同義なんじゃないかなと。

「メトロミッツ ローカリズム 2月号」より抜粋

昔からメディアに求められるのは、公平で客観的な情報であるべきだと言われている。特に新聞などのマスメディアは正確と公正な情報を求められている。

勿論間違った情報を流すことはどんなものでもあってはならないだろう。けれども今の御時世、「主観」の記事やコラムが沢山溢れている。私の記事もその一つであろう。

バー経営の経験のある村上春樹さんが、長く続くお店の条件は「10人のうち9人に嫌われたとしても、1人から『すごく』好かれること」だと述べている。

「共感マーケティング」と言うとちょっと堅苦しいが、全員に受け入れられなくとも、あなたの記事や作品が「すごく」好きだよと言ってくれる人が多いことは嬉しいし、心の支えになる。

今日からライターとして働く。SEO対策がメインのため人間味はあっても「主観」の記事は控えるように念を押されている。

今後のことなどわからないけれども、やはり私は「誰かの心に言葉を届ける人」になりたい。言葉で心を癒やしたり、一歩踏み出す勇気を与えられるような人になりたい。

Noteだけはその軸からぶらさずに書き続けようと思う。そんな決意表明。それではまた次回!

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