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9月23日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

9月23日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日はリピーターが4名の合計5名で読書会。リピーターとはいえ、毎回話題が異なるからこそ読書会は面白い。

言葉にしても伝わないことはあるけれども、言葉にせずにはいられない。そんな場としても読書会というものはかくも必要な場所だと実感する。

リピーター様から伺った。川口さんのような読書好きが集まっているからこそ、その居心地の良さに共感する人が集まる。だからこんなにも話が盛り上がるんじゃないかなと。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

原田マハ「本日は、お日柄もよく」徳間書店

”言葉”を通じて、人を自分が導きたい方向へ導いていく。そのためにも言葉の使い方や表情、抑揚のつけ方が大事なのだが、そんなスピーチライターに出会った主人公の物語。

本当に伝えたいことは言葉のみでは伝えられないかもしれない。小説に行間があるように、演説では間や空気を読む力が必要なように。それでも、言葉にはやはり人を動かす力があると信じたい。

坂口恭平・斎藤環「いのっちの手紙」中央公論新社

10年間自殺願望者の電話を受けている(いのっちの電話)間に双極性障害が治ったという坂口さん。精神科医の斎藤さんがまさか治るはずがないというきっかけから始まった往復書簡。

医学の進歩による論文やデータは素晴らしいけれども、患者が求めているものってのはけっして処方箋のみではない。その人のコンテキストを読み解くには、ある種の人間力が必要なんだろうな。

藤崎翔「逆転美人」双葉社

とある事件で私は被害者だと主張する香織さんの手記が出版された。香織さん自身は美人であったが故に子供の頃から苦労してきたという。今回の事件も、美人が故に起きてしまった事件だが、私はあくまでも被害者だと。

しかし、あとがきには「ここまでの話は全て嘘」とある。手記を読んでいるうちに感じた”ちょっとした違和”がつながり、思わぬ結末に…。

平野啓一郎「かたちだけの愛」中央公論社

義足になった女優さんと義足を作る男性の恋愛物語。「君といる時の自分が好き」というセリフに、言葉の力を感じた作品。そして、言葉の力を信じて小説を読んでいるんだって気づく。

ところで、どうしてこの作品のタイトルは「かたちだけの愛」なのだろうか。二人の関係は必ずしも形だけの愛とは言えないのに。

9月・10月の読書会スケジュール

9月30日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

10月7日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会
10月14日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
10月21日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者にお声掛け下さい。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。