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全社・全部門のOKRをNotion管理にした話
こんにちは、こんばんは。カウシェのコーポレートの@jimと申します。
複業メンバーとしてカウシェに関わり始めて2年。仲間も会社も成長しまくっており、しっかりと組織開発を仕組み化する動きが活発になってきました。その一環として、OKR管理の仕組みをNotionで作ったお話をしたいと思います。ぜひみなさまの組織でも参考にしていただければと思います。
岡田 佑亮 / @jim
ドイツ、アメリカで幼少期を過ごしたのち、2010年に日本へ帰国。就職活動をし忘れ、慶應義塾大学卒業後は止むを得ずフリーランスの道へ。通訳・翻訳、広告制作、ドローン撮影など様々な業務を経て、2018年に広告制作会社を起業。2020年に株式会社カウシェへ業務委託のよろず屋としてジョイン。二児の父。
twitter.com / note.com
OKRとは?
目標管理における手法のひとつで、Objectives(目標)and Key Results(成果指標)の略です。
数々の研究により、目標を定めて取り組むと、従業員のパフォーマンスを改善できることが明らかとなりました。さらに、目標の難易度を上げて明確なゴールを設定したほうが、達成に向けて従業員のエンゲージメントが一層向上する、という研究結果もあります。難易度の高い目標を掲げて進捗状況を確認できるようにするために Google でよく使われているのが、「目標と成果指標(Objectives and Key Results:OKR)」という手法です。
今までの課題
OKRのふりかえりを可視化できていなかった
前期までは、OKRの設定などを行なっていたものの、単純にNotion上の一番シンプルなデータベースにペタペタ貼っていくような形で運用されていました。一人ひとりが、全社KRに関連する個人目標をテキスト入力する形で、特に難しい仕組みなどはない状態でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1660723365247-ScNwWRp2i4.png?width=1200)
個々のKRの振り返りは期末に上長と行われておりましたが、その後どうなったかが特に見える化されていませんでした。なお、振り返り時の個人評価も当時は数値化されておらず、後から入社したメンバーが見ても斜め読みできるような状態ではありませんでした。
やりたかったこと
「設定して終わり」「振り返って終わり」にならない、個人・組織として成長できるOKRの仕組みづくり
組織の成長は、個人の成長無くしては実現できないものだと思っています。そのためにも、個人として設定した目標が、部署や組織の目標達成にどのように貢献しているのかを可視化した方が、個人の成長につながるのではないかと考えています。
そして振り返りに関しても、その時だけ振り返るのではなく、もっと未来になっても見返せる状態にした方が、目標設定と振り返りの実施をより有効活用できるのではないかと思い、今回の仕組みづくりに至りました。例えば一昨日のちょっとした学びが、数年後ふと「あ、これがあの時の!」ってなることありませんか?(僕は結構頻繁に起こります笑)
新OKRフォーマットの仕組み
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84916108/picture_pc_5531062297c226db5cabbeaa778be923.gif?width=1200)
まず目標レイヤーとして、「全社KR」「部門KR」「個人KR」の3レイヤーが存在しています。
これらを順にリレーションプロパティで紐付けすることで、「全社KR1に関連する部門KRはこれとこれか〜」を一目でわかるようにしています。
リレーションとは?
簡単にいうと、二つのデータベースに関係性を持たせて、表示させたり計算させたりすることができるNotionのプロパティです。
リレーションとロールアップ
例えば、私個人のKR1: 自分を強くするがあったとします。
データベース上に部門KRが入っている別のデータベースがあり、そのデータベースをリレーションとして設定しており、選択可能な状態になっています。
私はCorporate所属なので、関連付けたいCorporateのKRを探します。 (下の例ではCorp-KR1: Corpを強くするにあたります)
![](https://assets.st-note.com/img/1660723574691-YOMW4FbZin.png?width=1200)
同じように、部門KRも上のレイヤーのKR(= 全社KR)に紐づけることが可能です。
参考評価値とプログレスバーFormula
これらのKRを設定して、期末に自己評価と振り返り面談をカウシェでは行なっています(社員のみならず、複業メンバーも諸条件ありで対象です)。
その自己評価の際に、Googleが推奨するようにその成果指数を数値として入れられるようになっています。
こちらの図のように、全社KR⇆部門KR⇆個人KRの関連性がリレーションによって確立されているので、フォーミュラプロパティを使い紐づいているKRの参考評価値を計算することが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1660723645932-EkAGgbyDVJ.png)
例えば、AさんとBさんが部門KR2を追っていたとして、Aさんは0.9、Bさんは0.8の評価だった場合、部門KR2の評価指数は0.85となります。
さらに、部門KR2(0.85)と部門KR3(0.6)が両方とも全社KR1を追っていたとしたら、全社KR1の指数は0.725になります。
このように、KRの関連性を部門と個人KRから計算していくことで、上位互換である全社KRの参考評価値が計算されるわけです。
ここまではまあエクセルでもできるよね…という感じではあるのですが、これだけだと素っ気無いのでプログレスバーを作り達成度が視覚的に表現できるようにしました。
if(prop("評価値") / 1 >= 1, "✅", replaceAll(slice("xxxxxxxxxx", 0, floor(prop("評価値") / 1 * 10)), "x", if(prop("評価値") / 1 * 10 < 4, "🟥", if(and(prop("評価値") / 1 * 10 >= 4, prop("評価値") / 1 * 10 < 7), "🟨", "🟩"))) + replaceAll(slice("xxxxxxxxxx", 0, ceil(10 - prop("評価値") / 1 * 10)), "x", "⬜️")) + " " + format(prop("評価値") * 100) + "%"
ざっくり解説すると、10段階のマス目をxとして、条件分岐でxを色付きの四角に置き換えています。
Signed off for a few days and I come back to all of these new Notion features 😯
— Ben Lang (@benln) August 11, 2022
- Progress bar and ring visualization
- Icons
- Image alignment
- Default templates
Massive kudos to the @NotionHQ engineering/product team 🙌
さて、実際のデータベースに参考評価値を入れるとこういう感じになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1660723758464-qY2BtrlJJx.png?width=1200)
上記の場合、KR1: 自分を強くする の参考評価値は0.9で、その親KRは Corp-KR1: Corpを強くする なので、部門KRも0.9となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1660724553962-7xTAQIFOBg.png?width=1200)
これからどうするか
Notion上の仕組みはできたので、これからOKRの振り返りや360度評価をSlack上で完結できるようにしようと思っています。
自身が設定したKRがどれくらい達成したか、などを質問形式で答えていくと自動的にNotionに入っていくようなものです。カウシェの場合は360度評価を行なっているので、誰にフィードバックをもらって、そのフィードバック自体もAppが届けてくれるようなものを作成中です。(実は個人的に進めていたこともあり、今期導入予定)
最後に
カウシェではEnjoy Workingに働く仲間を募集中です。
Corporateポジションも絶賛募集中です!
ぜひみなさんのエントリーをお待ちしています!
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