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「与え合う」ことで人生は動き出す

夏休みの課題図書として読んだ『「与えあう」ことで人生は動きだす』。


応援が挑戦を育むプロジェクト「GIFT & ACTION」などを通じてギフトの意味を考えたり、ギフトの可能性や価値を探求していることもあり、興味深く読みました。


ギフトする人とギフトされる人

ギフトする人への称賛にフォーカスされすぎている感じがあり、多少なりの違和感を抱きながら読み終えた一冊でした…。
ギフトする人に対するギフトされる人。ギフトされる人を弱者と位置づけているように見受けられました。水は上から下に流れますが、ギフトは下から上にも、右から左にも流れていいはず。
お金を基準とした強者と弱者という一つの評価軸(価値基準)だけでなく、違う評価軸で考えれば強者と弱者の関係も変わります。複数の評価軸で共感し合った人同士、または、共感した相手やコミュニティに贈って循環するものがギフトと感じます。

循環


無と微

すべてを手放すことで純粋にギフトできるという点はほぼ同感でした。手放した結果、無意識・無条件・無限などの「無」に達するというのも概念的には同意するのですが、キレイな言葉でまとめすぎていると違和感を抱いたのも事実です。
確かに無意識のように「無」の感覚は必要ですが、相手を思いやる「微責任」は必要と考えます。無意識に相手を愛することができるのはすばらしいのですが、無意識故に自分本位になってしまい、相手に負担をかける場合もあるはず。だからこそ、今後も多少の責任(微責任)を意識した上でギフトすることを心がけていくようにします。


最後に

慶應義塾大学大学院で幸福学を研究する前野隆司先生が提唱する幸せの4つの因子。

①「やってみよう」因子
②「ありがとう」因子
③「なんとかなる」因子
④「ありのままに」因子

幸せの4つの因子

ギフトは「ありがとう」因子。相手に感謝を伝え、相互理解・相互信頼されることで自己肯定感も醸成されます。
自分自身にとっての「ギフト」の意味を再確認するのに良い機会になる一冊だと考えます。僕自身、再確認できたことに感謝します。ありがとうございました。

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