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昔住んでいた事故物件アパートでの恐怖体験

オレが中学2年のときに母親が父親と離婚協議中だったので祖父母が住む家に祖父母・叔父・母・オレ・妹の6人で住んでいました。

祖父母宅は古くて雨漏りがするなどボロボロでかなり老朽化していたので家の建て替え工事をするという話になって、工事が終わるまでの間は近くにアパートを借りてそこに住むことになった。

そのアパートの1階部分は貸店舗スペースになっていてスナックや居酒屋といった夜の店が入っており、2階が住居スペースになっていました(家賃は駅まで徒歩7分で2DKバストイレ付きで4万円だったと記憶している)

アパートは5部屋でその内の3部屋が空き室になっていて一部屋は物置部屋として借りて、残りの2部屋を6人で分けて住むってことになったんだけど、内見のときに母が「ここは嫌だ」って言い出した。オレの母は霊感が人一倍強くて子供の頃から心霊体験をしていたからアパートを一目見てヤバいと思ったと後で話してくれた。でも祖父母らは幽霊や心霊現象を信じない人なので母の話を聞いても「またお前の悪いクセが始まった」とただ笑ってるだけでした。

でも母は「ここには絶対に住めない」とゴネて、最終的に母と妹は他のアパートに住むという話になって、そのアパートには祖父母・叔父・オレの4人が住むことになり、祖父母と叔父の3人が同じ部屋。そしてオレは1人で住む事になりました(ごはんを食べる時だけ祖父母のところに行く生活スタイル)

中学2年生でアパートの部屋を独占して使えるという夢のような生活だったので当時はめっちゃテンションがあがりましたね。ただ母から住む前に「あんたの部屋の中に押入れがあるでしょ?そこだけは何があっても絶対に開けないでね」と言われたけど、当時のオレはヤンチャで怖いもの知らずだったのでそんな忠告もすぐに忘れてしまいました。

異変を感じたのは住み始めて2週間ぐらいしてからで、深夜にファミコンでゲームしていたら突然電気が消え、部屋が真っ暗になって押入れのある部屋から「コンコン!」と壁を叩く音がしたのが最初でしたが、オレは「せっかくレベル上げしていたのにまた初めからやり直しじゃねぇか!」と異変を気にせずにその夜はそのまま不貞寝しました。次の日の朝、学校に行く前に朝ごはんを食べに祖父母らの部屋に行ったときに祖母に「昨日の夜停電しなかった?」と聞いたら「おばぁちゃん達は早く寝ちゃうからわからなかったわねぇ」と言われただけでした。

そしてその日の夜も隣の部屋から壁を「コンコン」叩く音が聞こえました。あと他には金縛りになったり、トイレの扉が勝手に開いたりと現象が激しくなってきました。 

翌日学校でその事をクラスメイトに話したら最初はみんな半信半疑だったけど、一人の奴(ここではAと呼ぶ)が「じゃあお前の部屋でこっくりさんやって幽霊を呼び出してみようぜ」と言い出しました。オレはこっくりさん等の降霊術を遊び半分でやってはいけないと母から言われてたから最初は断りましたが、「お前ビビってんの?」って挑発されて「ビビってなんかいねーよ!じゃあ土曜日の夜にみんなで来いよ!」と挑発に乗ってしまいオレの部屋に集合することが決まりました。

泊まりにきたのはA・B・Dと女子C・Eとオレを入れて計6人。最初はみんなで買ってきた菓子を食べながらゲームをしたりして過ごしてましたが、時刻が深夜1時を過ぎた頃にAが「じゃあそろそろ始めようぜ」って言い出してこっくりさんを始めることになりました(やり方はネットなどに載っているからここでは省略します)

そして部屋中の電気を消して、祖父母の部屋にある仏壇から持ってきたロウソクに火をつけて「こっくりさん・・・こっくりさんどうぞおいでください。いらっしゃいましたら「はい」の所にお進みください」と皆で10円玉に指を置いて呼びかけを始めて、10回くらい呼びかけを始めたら「はい」のところに10円玉が動きました(自分含めみなかなり驚いてた記憶があります)

まずは言い出しっぺのAが「あなたは男ですか?それとも女ですか?」
「はい」のところに10円玉が動く。
Aが続けて「あなたは死んでいますか?」と聞いたらまた「はい」のところに動く。
その次にCが「あなたは何で死んだのですか?」
「び・ょ・う・き(病気)」
C「何の病気で死んだのですか?」
「の・う・し・ゅ・よ・う」

ここで「のうしゅようって何だ?」って話になり、誰かが「スクールウォーズってドラマあったじゃん?それってイソップが死んだ病気の名前だよ。脳にできる腫瘍だったはず」と説明されました(スクールウォーズについては省略します)

Dが「今も苦しいんですか?」と聞いたら
「はい」と動いた。続けてDが「あなたはこの家にいるんですか?」と聞く。また「はい」と動く。

ここでさすがに怖くなってきたらしく、「もうやめようよ」ってCとEが言い出した(AとDはまだやりたかったようだが怖がり方が尋常じゃなかったのでやめることになった)

そして皆で「こっくりさん・・・こっくりさん・・・どうぞお帰りください」と言い始めたが「い・い・え」と10円玉が動きました。その後は何度「お帰りください」と言っても「いいえ」を指すばかりです。

女子達はもう半泣きで「もうやだよ!」ってパニクってました。そしたらしびれを切らしたAが「お前なんか怖くねーよ!」って怒鳴りつけ、こっくりさんの紙をビリビリに破いてロウソクの火で燃やしてしまいました。

皆で「これってヤバいんじゃねーの?勝手にやめたらいけないって決まりがあったはず」と言ったら、Aは「幽霊なんかにビビってられっか!呪えるものなら呪ってみろ!」と皆にナメられまいと思っていたのか語気を強めて言っていた記憶があります。

そしてそのまま夜が明けるまで他愛のないおしゃべりを続けて早朝解散となりましたが、異変はこっくりさんで起こった事以外は何もありませんでした。

その後は何も起こらないまま月曜日になり、学校に行ったらAが来ていません。そして翌日も翌々日になっても来ないので心配で皆で担任に話を聞きにいったら「A君のお母さんから急病で入院したと電話があったが理由を聞いても教えてくれないのよ」と告げられたそうです。

何だか嫌な予感がしたので母親に電話をしてその日にあった事を話したら、「泊まりに来た子を全員呼んできなさい!」と烈火のごとくカミナリを落とされて連絡が取れないA以外の全員を集めて母親の知り合いのお寺にすぐに行く事が決まり、お寺に着くと広い本堂(だったような記憶)に通され、そこに全員座らされて4時間ぐらいお経を聞かされました(その後はもちろん説教も聞かされましたが・・・)

それから部屋のお祓いも行ないました。住職の話だと「この方は脳腫瘍の痛みに苦しんで苦しんで自○したからこの世に未練が残っていたんだろう」ってことでした。

それからAについてですが・・・入院したと担任から聞かされた2ヶ月後に引っ越してしまいました。どこに引っ越したのか?を聞いても一切教えてくれなかったので今どうしているかは不明のままです。

※ひとつ言えるのは遊び半分や冷やかし気分で心霊スポットには行かない事とこっくりさんなどの降霊術は絶対にやってはいけないという事を警告しておきます。あとタイトルの写真はこの話の場所とは全く無関係です。








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