瞑想がずっと習慣化できなかった理由
瞑想を生活に取り入れているという方、きっと多いことだと思う。
今から10年以上前に「瞑想しています」と、会社の人に話をしたら、「えっ、宗教っぽい」と不審に思われたのを今でも鮮明に思い出す。今となっては、瞑想は決して怪しいものではなく、さまざまな効能やメリットが知られるようになり、習慣に取り入れている人が増えてきた。
でも、瞑想は超シンプルだからこそ、習慣化が難しい。今まで、いろんな流派の瞑想にチャレンジしてきて、なかなか習慣化できずにいた。今まで瞑想が続かなかった理由を3つを振り返ってみたい。
1.時間がない
仕事、子育て、家事などで日々慌ただしい現代人にとって、一人になれる静かな環境で瞑想のために20~30分の時間を確保するのは、なかなか難しい。やらなければならない優先順位の高いタスクが山積みで、瞑想の時間があったら、他のことに時間を割いてしまいがち。
私は、以前は仕事のため、家にいる時間が平均8~9時間で、睡眠時間や食事や家事の時間を引くと、瞑想のための20分間をねん出するのが難しかった。だから、余裕がある時にときどき5分間のショート瞑想をやるくらいだった。
2.効果効能が感じない
よく言われている瞑想のメリットは5つ。その他にも、インスピレーションが起きやすくなった、直観や感性が磨かれた、などなど。
1.集中力の向上
2.ストレスや不安の緩和
3.睡眠の質の向上
4.リラックス効果
5. 前向きな気持ちになれる
劇的に1~5を感じられたというよりは、「なんとなく効き目あるかな?」くらいだったため、わかりやすい結果を求めすぎて、続かなくなってしまった。
3.静かにじっと座ってられない(これが1番の理由)
とにもかくにも、私は静かにじっと座っていられない。
退屈すぎる。飽きる。刺激がない。何かしていないと落ち着かない。ソワソワしてしまう。気が外に向いてしまう。雑念がずっと脳内で暴走中。
まるで、元気な子供が外に遊びに行かずに、部屋の中でただじっと目を瞑っているような感覚。いや、そんな純真さでもない。何もしない、生産的なことをしていない自分に焦りを感じているから。何かに向かって進んでいないと、自分ひとりが取り残されてしまう恐れがあった。
瞑想はシンプルすぎるため、誰でもいつからでも始められるはず。だからこそではないが、日常生活で瞑想の優先順位が下がり、効果効能もよくわからない、そして何よりじっと座っていられないため、なかなか習慣化できないでいた。
瞑想を習慣化するまでの道のり
瞑想は「時間に追われストレスが多い現代人こそ、瞑想を習慣にした方がいい」と提案する方もいる。ごもっともだと思う。しかし、私のようにさまざまな刺激にさらされ欲と思考まみれに生きてきた身としては、20分間ただ静かにじっと座れるようになるには、ある程度の時間(修行?)が必要だった。
最近になって、1日20分間でなんとか座れるようになってきた。その理由は3つある。3つが同時に起こってきたから、今のところ毎日続けている。
・生産的なことをしていないことへの焦燥感や罪悪感が減った
・日常生活の中での瞑想の優先順位が上がった
・朝の瞑想にリラックス効果が感じ始めてきた
それから、瞑想は必ず座らなくてもよくて、1つの事を丁寧に集中して行うだけで瞑想状態が訪れてくる。静かにじっと座っていられなくても、例えば、集中して丁寧に歯を磨く、お皿を洗う、床掃除をする、だけでも瞑想をしていることになる。だからムリせずに「(座って)瞑想をしたい」と心から思えたその時が、瞑想をスタートする絶妙なタイミング。
瞑想にはメリットは多いけど、結果を早く求めると習慣化は難しい。また、自分の中で瞑想ができる態勢が整ってくると「あっ、瞑想したいな」と、いう気持ちが自然に湧いてくる。
「そうだ京都、行こう。」の感覚に似ているかもしれない。
「そうだ瞑想、しよう。」と自然に湧いてきたら、整ってきたシグナルかもしれない。その時は、是非 瞑想にトライ!途中で違うなと思ったら、いつもでも止めてもいいし、いつからでも再スタートすればいい。それくらい気楽な気持ちでいると、結果的に習慣化できちゃったりする。
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