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中学生の時にやっておけばよかったこと~自己分析~

「就活」で振り返った人生

 学生時代、僕は「就活」なるものをする気は全然なかったのだ。アメリカに留学していたときは毎日の勉強に忙しかったから、就活の「し」の字も考えていなかった。だいたい、アメリカに「新卒一括採用」という意味での「就活」は存在しない。

 とは言っても、卒業前の最後の学期は、学業もだいぶ余裕を持ってこなせるようになったから、卒業間近になって「そろそろ就職のことも考えようかな」と思って「就活」について調べてみたものである。

 まず、「自己分析」から入るのが鉄則、というのがわかったので、やってみた。
 
 小学校高学年から大学までの経験を振り返り、自分が何に対して、あるいはどういう環境なら頑張れるのかを振り返る。そして、仕事を通して何を追求したいとか、どういう人材になりたいとかを考えた。

 学校の先生、部活の先輩、指導者の先生、ボランティア活動やインターンシップでお世話になった人など、「今までいろんな出会いがあり支えてもらったな」ということに気づき、思わず目頭が熱くなったなぁ(笑)。

 そして、自分の強みや志を、矢野香『一分で一生の信頼を勝ち取る法―NHK式7つのルール』の内容に従って、1分の自己紹介形式にまとめた。
 
 自分の過去・現在の経験を振り返り、書き出して文章化すると、今まで意識してなかった自分の特性や感情が明らかになって面白いものだ。それを、1分のスピーチ形式にまとめ、自己紹介のネタとしてストックしておけば、初対面の人と会話する時も役に立つだろう。

進路選択で自己分析をするべき理由

 日本の就活事情に関しては、例えば、新卒一括採用、リクルートスーツの画一性、大学の「職業安定所化」などの観点で、揶揄するような言説が少なくない。
 
 しかし、自己分析や自己紹介のネタ作りは、やっていて損はないと感じた。日本の就活事情が奇異なのは、むしろ「大学四年になったら、みんな一斉にリクルートスーツを着て、いろんな就活イベントに出て」というような、「大学生活=就活」的な状況だと思う。

 自己分析や自己紹介のネタ作りなどは小学校の時からやれば良い。
 
 高校・大学受験の時も、自己分析して自分の特性を理解した上で、偏差値などの基準によらず自分に最適な学校を選ぶようにすればよい。
 
 大学入学後も、常日頃から自己分析・自己紹介練習などを積み重ねておけば、大学四年になってから、わざわざ画一的・テクニック的な「就活」に取り組む必要もない。

 自己分析、自己紹介の練習を就活のためだけにやるのでは実にもったいない。この様なわけで、中学生の時から自己分析をやっておけばよかったなと思うのである。

コロナ禍で進んだ自己分析

僕の卒業時期はコロナ禍と重なった。アメリカに居座ることが困難になり、後ろ髪をひかれる思いで帰国。

東京での生活が不安だったこともあり、帰国後半年は、のどかな実家で晴耕雨読の日々を送った。

結果として、その時期に、地球環境のことをじっくり考える時間が持てたし、それが、今の僕の仕事(環境NGO)とライフスタイル(郊外での「農のある暮らし」)につながっている(これについての話はまたいずれまた)。

僕の自己分析期間は1年余りに及んだが、コロナのおかげで、かなり深めることができたと思う。

(写真は、母校 Centre Collegeの一角にある、"Do Your Best. Be Your Best. No Regrets."の言葉が記された記念碑。)


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