勝浦雅彦

コピーライター&CMプランナー。著書「つながるための言葉」発売中→http://tsunagarutamenokotoba.com ぜに屋、香取慎吾GM、森永ぺこぱABCZ、羽生結弦PG、櫻井翔ゼリー三井制作。 宣伝会議講師&審査員/久留米法政非常勤講師/つくる人の会主宰

勝浦雅彦

コピーライター&CMプランナー。著書「つながるための言葉」発売中→http://tsunagarutamenokotoba.com ぜに屋、香取慎吾GM、森永ぺこぱABCZ、羽生結弦PG、櫻井翔ゼリー三井制作。 宣伝会議講師&審査員/久留米法政非常勤講師/つくる人の会主宰

    最近の記事

    『違和感が消えるとき』

    誕生日を迎えました。たくさんのお祝いコメントありがとうございます。 今朝は、なぜか胃カメラを飲んでいました。日程上、そうなってしまいました。何か胃に問題が出たわけではなく、バリウムと下剤が嫌なのでそうしたのですが、結局、バリウムで引っかかった場合、胃カメラで再検査するわけだし)その検査の際に飲んだ喉の麻酔薬の違和感が、既に一日を経過した今もしつこく残っています。風邪の際の喉の痛みによく似た、突き上げてくるような感覚です。 『違和感は、理想の自分への道しるべ』という言葉があ

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      • マンガでわかる!『つながるための言葉』

        「つながるための言葉」の漫画ができました。 林 雄司 さんと べつやく れい さんのご協力で! ①主人公が上司に無茶振りされ、後輩にもそっぽを向かれ悩む ↓ ②公園や街で偶然「賢者」に会う (賢者は「自分の会社の会長」や「信頼できる先輩」が変装しているパターンも) ↓ ③賢者が本のタイトルコール!(かならず主人公が復唱する) ↓ ④一冊の本で全ての悩みが解決!(ありえない) ↓ ⑤これからもがんばろう!(最後にお茶目なギャグ) …というビジネス書の「まんがでわかる」シリー

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        • 「はじめての出版13(最終回)〜世界はあなたの言葉を待っている」

          世界で一番短い手紙はなにか?という話を聞いたことがある。 それは『レ・ミゼラブル』の著者として有名な、ヴィクトル・ユーゴーが編集者に宛てた手紙だという。 彼は編集者に著書の売れ行きを尋ねるために「?」という一文字を便箋に書いて投函した。編集者は絶好調であることを「!」という一文字で返信したという。たった二文字の心踊るやり取りだ。なんか、そこはかとなくオシャレである。こういう事をやってみたいが、メール社会では逆に「雑なやつ」と思われるのがオチだろう。 さて、いよいよ明日は

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          • 「バナナストローの12月〜私の医療事故⑤抜去・復活」

            あなたは、自分の体に異物を入れたまま生活したことがあるだろうか? 異物とは、人ならざるものであり、人工物だ。 僕はあの12月、1週間であったが身体に異物を入れた状態で日常を過ごした。とてもグロテスクすぎてその状況を写真資料などで補完することはできないが、 バナナにストローがまっすぐ深く刺さった状態 を想像していただくと齟齬がないと思う。バナナはアレであり、ストローはカテーテルである。そう、このコラムのタイトル「バナナストローの12月」は、医療事故により尿道を傷つけられ、

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            「バナナストローの12月〜私の医療事故④留置・退院」

            深夜0時。大病院の入院棟。 誰もいない食堂に、ひとつの灯りがともっている。 本来なら食事を病室から持って来て食べることが可能だったが、 感染拡大防止のため食堂としての使用は禁止され、休憩スペースとして供されている場所だ。そこで私は電話をかけていた。病室での電話は禁止されているのだ。 6時間前、僕は「手術の中止、ミスによる尿道の損傷、入院の延長、退院後のカテーテル留置」という、一項目でも受け入れがたい事実を連打され、KO寸前のボクサーのように打ちひしがれ膝をついた。 が、

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            「バナナストローの12月〜私の医療事故③中止・責了」

            降りていく、降りていく、エレベーターが手術室に向けて。 外来患者を迎えるフロアと違って、治療や手術を行う地下フロアは殺風景かつごちゃごちゃしている。さまざな科のモニターや機器、それを操作する雑然とした通路を僕を乗せたストレッチャーは進む。名作映画「ローハイド」のBGMを心で勇ましく流しながら。 手術室に着くとオペ専門の看護師たち、通称「オペ看」たちが出迎えてくれた。 「オペ担当看護師の○○と申します。もうすぐ始まりますからね」 耳元で優しい声の挨拶が囁かれる。部屋は医

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            「バナナストローの12月〜私の医療事故②入院・ミス」

            今年二度目の入院。そして生涯二度目の入院である。 まさか人生初入院をした年に、もう一度入院するとは思わなかった。ただ、どちらも重病で入院したわけでも、緊急入院したわけでもない。これは未来が見える、前向きな治療なのだ。その日、一人で荷物を抱えていそいそと病院へ向かった。 受付を済ませて、病棟へ赴く。コロナであらゆる面会は謝絶である。 見回すと、綺麗な病棟でホッとする。やはり陰気な病院は嫌だ。棟内のサインなどを見るとフォントに気を遣っているのがわかる。建築デザイナーなのか、誰

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            「バナナストローの12月〜私の医療事故①予兆」

            2021年。もう過ぎ去ったその年に起きた、 いま思い出しても背筋が寒くなる災厄を語ろうと思う。 多くの人は思うだろう。 「え?出版コラム連載の最中にどしたん、急に?」 と。ただ、僕を襲ったカタストロフは、 書籍の完成と時系列を同じくして勃発した。 だから、両者は不可分なのだ。 時を戻そう。 あれは僕が原稿を脱稿し、編集長の「精読戻し」を待っていた2021年の夏の終わりだった。私は医師から健康診断の見立てを聞いていた。 「勝浦さん、不整脈が出ていますよ」 それは毎年

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            「はじめての出版12〜明日に向かって脱けろ」

            2021年。去ったばかりのその年を思う時、 まるで霧のかかった深い沼地を歩いているような気分になる。 足を取られ、抜こうとしても抜こうとしても黒い泥が纏わり付いてくるような…。 年明けから1ヶ月ごとに締め切りを区切る形で、完全原稿の執筆が始まりました。相変わらずの遅筆に加えて、急回復に向かう世界の中で仕事もだんだん忙しくなってきました。 さらに、組織的に大きな失望を受ける事態も発生しました。 ここでは語れないのですが、一言で言えば「アイディンティティの喪失」でした。不思議

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            「はじめての出版11〜編集長とタイトル地獄」

            「もしもし、光文社新書部門編集長のMと申しますが…」 その連絡がもたらされたのは、2020年初秋の頃でした。 平井堅がカバーした名曲「思秋期」が染みる季節です。 「あ、はい。新しい担当の方が決まったということでしょうか」 「はい。お待たせして申し訳ありません。大きな組織改編があって、担当配分に時間がかかってしまいました」 「(へえ、会社の事情ってどこも同じなんだな)で、私の担当はどなたが…?もしかして『重版出来』の黒木華みたいな、知的美人だったりとかして…」 「いえ

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            「はじめての出版⑩〜さらばインテリ(風)編集者」

            ついに「文章イップス」の沼を抜け、執筆を再開した僕。 その頃、世は既にコロナ禍に突入していました。 このコラムシリーズの冒頭でも書きましたが、 執筆を再開できたもう一つの理由は、コロナによって一変した世界でした。 不安を煽る報道、右往左往する政治、焦燥と憤怒が渦巻く世間。 仲間たちと本気で交わした、 「命があれば、また会おう」 という言葉。 「僕たちの明日が決定的に損なわれてしまうかもしれない」 その時、 「自分が生きて考え続けてきた証を残したい」 と心から思

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            「はじめての出版⑨〜『文章イップス』だったわたくし(後編)」

            とりあえず…いったんリセットしよう…。 意気揚々と執筆をスタートしたものの、あっさり「文章イップス」に陥った僕は散々悩んだ末に、いったん書く事自体をやめてみる事にしました。 「そう、これは勇気ある一時撤退なのだ」 映画「ダンケルク」などの戦争映画を観れば分かるように、撤退戦は侵攻戦よりも遥かに難しく、いかに最小の被害に留めて作戦を完遂するかが問われます。 決めたからには速やかに実行しなければなりません。 まず、それまで机の壁に貼っていた書籍のコンセプトやら、スケジュー

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            「はじめての出版⑧〜『文章イップス』だったわたくし(中編)」

            書けない…どうやっても一文字も書けない…。 「文章イップス」という沼にハマり込んだ私は、 毎日焦ってばかりいました。 無為に過ぎていく時間。 しか、けして催促してこない編集者。 吾はどうすべきか…。 でも実は「自分の置かれている状況が正確に認識できる」だけで、 精神医学上では大きく改善へと前進しているそうで、この、 「何だかわからないけど書けない状態」 を「文章イップス」としてある日認知できた瞬間に、光明が差し出したのです。 そのきっかけは、実名は調べずともおそらく

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            「はじめての出版⑦〜『文章イップス』だったわたくし(前編)」

            「イップス」という言葉をご存知でしょうか。 特に野球ファンの方なら聞いたことのある方も多いでしょう。元々はゴルフから生まれた言葉なのですが、これは、 「緊張や不安など何らかの精神的要因によって、 それまでスムーズにできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害」 のことを指します。 多くのアトップスリートは幼少の頃から沢山の練習を通じて様々な技能を習得していきますが、ゴールデンエイジという言葉があるように中学くらいまでに基礎的な動作を呼吸するように無意識に出来るように

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            「はじめての出版⑥〜文字文字しても意味ないね」

            このコラムの読者は「本が好きだ!」と胸を張って言える方が多いのではないでしょうか。 ところで、そんな本好きの皆さんがいつも読んでいる書物がいったいどれくらいの「総文字数」なのかご存知でしょうか? おそらくほとんどの方が「そんな事を意識した事がない」のでは。 だって、 「俺、最近10万字の小説読んでさー」 「え?タクヤが読んでるその本、7万字なの?少なくなーい?」 なんて会話をした事がある人は殆どいないでしょう。 僕もユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」のような分

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            「はじめての出版⑤〜デッドライン・オア・アライブ」

            想像してみてください。あなたが仕事をするとして、一番つらい状況とは何でしょう? 仕事が多すぎするとか、人間関係が辛いとか、仕事相手が理不尽だとか、 真っ当にお仕事を汗水垂らしてやっている人からは、あとからあとからその記憶が溢れてくるのではないでしょうか。 でもですね、僕は一番つらい状況とは「締め切りがない事」 つまり「その仕事がいつまでに終わるのかわからない事」 だと思うのですよ。いろんな仕事や作業において「あと○○で終わる」「今、○○合目まで来た」という実感のないまま

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