太田勝規(Ota Katsunori)

静岡県、浜松市でエンジニアをしています。趣味は読書と筋トレ(キャリステニクス)です。

太田勝規(Ota Katsunori)

静岡県、浜松市でエンジニアをしています。趣味は読書と筋トレ(キャリステニクス)です。

最近の記事

ジェレミー・テイラー著『人類の進化が病を生んだ』

人体は、建築やテクノロジーの世界で私たちがなじんでいる設計とは根本的に異なるベースに立っている。進化は健康や幸福、長寿に関心はない。進化は個人の生殖適応度を最大にすることのみに関心がある。 進化はその個人が生殖年齢まで生き延びて、息子や娘、親族、孫に遺伝子を広める確率が高くなるような形質だけを選ぶ。 さらに進化は、建築家とは異なり無計画だ。設計図を引くこともなければ未来を予想することもない。進化はある時点でその生き物が直面している課題を、間に合わせの方法で乗り切るだけだ。

    • 不幸へ向かう目標

      八木 仁平 (著) 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』にロチェスター大学の研究が紹介されていました。 卒業生の目標の立て方と、その後の人生の満足感を調べたものです。 目標の立て方は二種類ありました。 目的志向型の目標-他の人の人生の向上に手を貸し、自らも学び成長したい 利益志向型の目標-金持ちになりたい、有名になりたい 1~2年後にそれぞれの卒業生を調査すると、前者の目標を立てた卒業生で、目標を達成しつつある

      • NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘 マーカス・バッキンガム (著)

        データオタクが多くのデータから見つけたのは、人間が一人一人まったく違っているという事実だった! そして、世の中で信じられている職場での常識はウソだらけだった! 数年間にわたって、好業績なチームと低業績または平均的なチームとに多くの質問をし、回答を分析するという調査を数百回行った結果、好業績チームのメンバーに共通する8つの特徴を抽出したが、その特徴とは、 われわれのベスト 1.「会社の使命」に貢献したいと心から思っている。 3.所属チームでは「価値観が同じ人」に囲まれ

        • Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 ロルフ・ドベリ (著), 安原 実津 (翻訳)

          とても実用的な52通りの考え方を教えてくれる。なぜ52なのかは、著者の前著の章数と同じにしたそうで、特に意味はないそうです。思想のベースになっているのは、「おわりに」で著者が書いているとおり、1.心理学研究の成果、2.ストア派の思想、3.投資関連書籍です。 投資関連書籍というのは不思議な感じがしますが、バリュー投資家たちの処世訓や思考法には、驚くほど多くの人生の知恵が詰まっているのだそうです。 バリュー投資とは、地味な企業なのに、強みを持って長い期間安定した業績を上げ

        ジェレミー・テイラー著『人類の進化が病を生んだ』

          世の中ががらりと変わって見える物理の本 カルロ・ロヴェッリ (著), 竹内薫 (著), 関口英子 (翻訳)

          ループ重力理論について興味が沸いたので、浜松市の図書館で検索して見つけたのですが、今話題になっている「時間は存在しない」よりもこちらのほうがダントツで読みやすいのでお勧めです。「時間は存在しない」の内容をとても分かりやすくまとめているからです。 訳者あとがきによると、イタリア本国では、地味な物理学の本である本書が近藤麻理恵さんや人気小説家の最新作を抑えてベストセラーになったという奇跡を起こしたそうで、その後、世界中の言語に翻訳されているそうです。だからこうして、日本語で

          世の中ががらりと変わって見える物理の本 カルロ・ロヴェッリ (著), 竹内薫 (著), 関口英子 (翻訳)

          教養としてのアート 投資としてのアート 徳光健治 (著)

          専門家が人生をかけて勉強し、大量の情報をディープラーニングした結果を本で提供してくれると、本当にありがたいことだと思いました。自分ひとりだけでは決して得られないヴィジョンを惜しみなく見せてもらえます。 末永 幸歩 (著)「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 に続いて、アート無知だった私に人生の楽しみを与えてくれました。 しかし、質の高いヴィジョンを見せていただいて分かった気になっては決していけないとも思いました。遠くにある理想郷を感じながら、自分の足

          教養としてのアート 投資としてのアート 徳光健治 (著)

          「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考 末永幸歩(すえながゆきほ)著

          「アートという植物」は、「表現の花」「興味のタネ」「探究の根」の3つからできています。 しかし、タンポポのときと同様、空間的にも時間的にもこの植物の大部分を占めるのは、目に見える「表現の花」ではなく、地表に顔を出さない「探究の根」の部分です。アートにとって本質的なのは、作品が生み出されるまでの過程のほうなのです。 勘の鋭い人であれば、「アートという植物」にまつわる話が、決してアートの世界だけにかぎった話ではないことにお気づきになったのではないでしょうか。  □誰かに頼

          「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考 末永幸歩(すえながゆきほ)著

          Scratchを試してみました

          坐禅を組む時にスマホのタイマーをかけて瞑想するのですが、時間が来た時に、アラーム音がいつまでも鳴っているので、止めないといけません。 スマホのボタンを押すという動作は瞑想のじゃまになるので、 アラーム音がいつまでも鳴り続けないアプリを作ろうと思いました。 時間を設定し、時間が来たら何か音を鳴らすだけのアプリなので、簡単に作れるだろうと思いました。 最初に試したのが、Pythonというプログラミング言語です。 Androidスマホ用のアプリをダウンロードして まず、

          Scratchを試してみました

          大人になってからの人間関係 信頼を深めるための3ステップ キーラ・アサトリアン (著), 日野栄仁 (翻訳)

          さびしいと感じる人が年々増えてきているのは、環境が急速に変わってきているからです。社会も今までと同じではありません。若者はチャンスを求めて故郷を出る。一定の年齢を過ぎても親と同居しているのは情けない、そんな価値観も広まりました。晩婚化や出産年齢の上昇など、人生における大決断を下す時期が遅くなっています。つまり、子どものころの付き合いは途切れやすく、大人になっても人間関係を築きにくい環境になっているわけです。その影響はとても大きなものです。 でも一番の変化は、テクノロジーの

          大人になってからの人間関係 信頼を深めるための3ステップ キーラ・アサトリアン (著), 日野栄仁 (翻訳)

          世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 近内悠太 (著)

          つまり、こういうことです。 僕らはときとして、贈与を差し出す(ふりをする)ことで、その相手の思考と行動をコントロールしようとしてしまうのです。そして実際、相手は贈与の力によってコントロールされ、そのコミュニケーションの場に縛りつけられてしまうのです。贈与の呪いは、相手がそれに気づかないうちに、相手の生命力を少しずつ、確実に奪っていきます。 【感想】贈与とは、良い面だけでなく、人を不幸にするような機能もあるのだと思った。 語の理解が確実にできているから、言葉を使えるので

          世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 近内悠太 (著)

          動と静

          健康で幸せに生きるには、動(活動)と静(休息)のバランスが大切だと思います。動きすぎても、休みすぎてもバランスが悪くなるので気を付けています。 若いころは、このバランスが崩れても、なんとかなりましたが、50才を過ぎた今は、ムリは禁物です。 朝、瞑想をしていたら、急にこの事が頭に浮かんで、もう一つ軸を付けるなら苦(苦しみ)と楽(楽しみ)だなと思いました。 瞑想中は、浮かんだ考えを追ってはいけないので、すぐに手放しましたが、瞑想後に考えてみました。 楽しく活動し、楽しく休

          私たちの脳は信じたがり

          私たちの脳には「信じたい」という特徴があるようです。ある事を理解する時、まず私たちの「直感システム」は信じることから始めます。それから、深い思考の中で否定的な結論を導き出します。つまり、疲れていて深く思考するのが面倒くさい時は信じる方向に偏ってしまうのです。 深夜のテレビショッピングの売り文句を信じてしまうのは、この影響があるのかもしれません! 疲れていたり、ストレスが高い時には、重要な判断はしないほうがいいですね! 仮説を検証する時に、自分の信じている方に有利な証拠を

          私たちの脳は信じたがり

          ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

          ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史 (日本語版序文) 関 美和 (翻訳) 本文よりゼロから1を生み出す垂直的な進歩を一言で表すと、「テクノロジー」になる。 でもテクノロジーはコンピュータに限らない。 正しくは、ものごとへの新しい取り組み方、より良い手法はすべてテクノロジーだ。 両親の世代がより良い未来を予想したことが間違っていたわけじゃない。その未来が自動的にやって来ると考えたことが間違っていただけだ。二十一世紀をこれまでより平和な

          ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

          PowerShellの勧め

          Windows PowerShellというスクリプト言語がありますが、WindowsのPCには標準で入っているので、業務の効率化や、電卓替わりに使っています。 スタートメニューからWindows PowerShell ISEを実行すると、下記の画面が出ます。 昔、PowerShellを使いだしたころには、デフォルト設定でプログラムが実行できないようになっていたので、設定を確認しましょう。下記のようにGet-ExecutionPolicyでRemoteSignedになってい

          MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

          クリス・ アンダーソン (著), 関 美和 (翻訳) 引用もっとも成功しているメイカーたちは、最高のマーケターでもある。進展をかかさずブログに書き、コンスタントにツイッターでつぶやいている。節目ふしめでかならず写真や動画を撮り、公開する。彼らのもの作りに対する興奮は周囲に伝染し、今後発売される製品への興奮や期待が膨らむ。 こう考えると、パブリックなもの作りは、それ自体がマーケティングだ。 オープンソース・コミュニティでは、自分の欲しいものを製作している人たちが、その過

          MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

          イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

          (引用) 一般に、将来を予測する最良の方法は、決定を下す前にできるだけ多くの情報を収集することだと考えられている。だがこれは、バックミラーだけを見ながら車を運転するようなものだ。データを入手できるのは、過去のものごとに関してだけだ。 理論が提供する助言が信頼できるかどうかを判断するには、アノマリーを探すのが一番だ。アノマリーとは、理論では説明できない事象を言う。 仕事の衛生要因をただちに改善しても、仕事を突然好きになるわけではない。せいぜい、嫌いではなくなるのが関の山だ。

          イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ