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BBQをしないBBQ屋さん

僕は大学4年を休学して川崎にあるロックヒルズガーデンという屋上グランピングBBQ場の店長をしています。

最近、法人のご利用が増えてきて『この場所がどういう場所か説明してもらっても良いですか?』とお願いされることが増えました。

自分の場所の魅力の発信するにはもってこいの質問だと思うのですが、僕のお店の場合は少し困ってしまいます。

シンプルに『屋上グランピングBBQ場です』と説明できないのです。

なぜなら、なんのサービスをしているお店かを伝えるだけだとこの場所の価値の魅力を伝えることができないからです。

『屋上グランピングBBQ場です!!』と伝えると話の聞き手は確かに
『なるほど、ここはBBQができる場所のなのか』と認識することはできます。

ただ、なぜBBQというサービスを提供しているのか、は伝わりません。

なので、今日はなんで僕のお店がBBQという事業形態をとっているのか自分の思考整理を含めながら書いていきたいと思います。

なぜBBQなのか

僕のお店がBBQを提供している理由は必ず『会話』が生まれるからです。

というのも僕のお店では『人と人が繋がること』を価値においています。

人と人が繋がる為には『会話』が発生しないといけません。
その為には会話を発生させるようなフックが必要になってきます。

その点BBQという事業形態はお店が体現したい価値と理に適っています。

『おい、その肉の焼きすぎてしょ!』
『その野菜に味付けした?』

など会話をしないとそもそもコンテンツとして成り立たないのがBBQです。

 BBQとはコミュニケーションという言葉をよく聞きますが本当にその通りだと思います。

このようにBBQという意図的に会話を発生させるコンテンツを用いることによって僕のお店では人と人が繋がるきっかけ作りをしています。

『お前、肉焼きすぎでしょ!』
『〇〇ってさ普段家で料理するの?』
『いやぁ奥さんに任せっぱなしですわぁ〜』

と職場や役職など『肩書き』で繋がっていた時には知らなかった会話がBBQではどんどん生まれてきます。

僕のお店は決してBBQがしたくてやっているわけではないのです。

あくまで前提として人と人が繋がるための一つのきっかけとしてBBQをしているのです。

なぜ、人と人を繋げたいのか

BBQは僕のお店の価値を体現するための1つのきっかけにすぎないと言いました。

そもそもなぜ僕のお店では人と人繋げたいのか。

その理由は『幸せになる為』です。

というのも、誰と過ごすかで人生の濃度が変わるからです。

旅行に行くのも、習い事をするにも確かに1人でも十分に楽しいですが、気が合う誰かとやった方がもっと楽しかったりします。

人生を振り返って見て、楽しかったり嬉しかったりとポジティブな感情の思い出は結構自分以外の誰かが関わっていることが多いのではないでしょうか?

人と人が繋がる為には様々な条件が必要ですが、僕のお店では人との繋がりを増やして、人間関係を豊かにしてもらいたいと考えています。

ただ、人と繋がるのではなくこの場所があったからこそ共通の趣味を一緒に体験しに行ったり、初めましての人で仕事に繋がったりと誰からも強制した訳ではなく内発的動機によって繋がる出会いの創出を意識しています。

最後に

僕のお店ではBBQはあくまで1つのきっかけにすぎません。

その例として実際にBBQを利用できたヨガの先生をしているお客様がいました。
そのお客様に僕のお店の想いを伝えた所、ヨガの先生が『共感』していただきお客様から当事者としてヨガ教室を開いていただいたことがありました。

その他にも地元でカフェを開いている人にお願いして、屋上でカフェを開いていただいたり、本当にBBQという枠にとらわれる事なく様々なコンテンツを用意して普段交わることないコミュニティをかき混ぜてきました。

カフェのイベントを通して新しく生まれた交友関係、仕事、趣味など全てこの場所があったから創出することができた繋がりという価値です。

これからも、様々な人と人が繋がるような『越境した出会いの創出』をすることで数多くの幸せを作っていく事ができればと思っている所存です。

そんな、BBQ屋さんだけどBBQをしないお店のお話でした。









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