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アラフォーのおじさんが 就活生のつもりでインターンシップを探してみる

2023年卒向けの就職活動が、ゆるやかに始まっている。
9月頃からインターンシップ情報なんてものが公開され、それを皮切りに自己分析や業界分析などを併せて行いつつ、年が明けたら本格的な企業説明会があり、エントリーシートなんてものを書きながら、筆記試験や面接と言った本選考に進んでいく。

なんとも長いプロジェクトだ。
長すぎるので、初マラソンでも走る気分で折れずに最後まで完走しようくらいの気持ちでいけばいい。
#マラソン走ったことないけど


さて、
今日は実際にインターンシップを探してみようと思う。
相変わらずノーアイデアで動き出しているので、何か面白い情報をお届けできるかどうかは分からないけれど、インターンシップ探しに困っている人は「そんな探し方もあるのか」くらいの、軽い気分転換の材料として読んでもらえるとありがたい。


とりあえず ざっくり眺めてみる

さて、一言にインターンシップといっても、どういうものがあるのか全く分からないので、とりあえずリクナビを眺めるところから始めてみる。

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「やばい、、、5,000社もある」
寝ないで1社の情報を1分で見たとしても、3日以上かかる。

とりあえず、直近で参加できそうな「10月」で絞ってみよう。

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「1,700社・・・まだ多いな」

業種とかはよく分からないから、参加できる場所で絞るか。
私が参加しやすいのは、福岡かweb開催・・・と。
(web開催ってオンラインセミナー的な?)

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「835社・・・だいぶ絞れた。ちなみに福岡だけだと102社か。」

さて、100社くらいなら2時間もあれば全部見れるけれど、どうするか。
期間も一応見てみるか。

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「1日形式じゃないパターンは17社しかない。」
これなら15分もあれば見られるので、ざっくり見てみようか。検索。


まず一覧画面を下までスクロールしてみる。
住宅とか設備系が8割くらいか。
タイトルと写真を見ても、どういう内容なのかほぼわからない。
社名すら入っていないものもある。(その割にタイトルのキャッチも弱い気がする)
#はい、元広告営業の目線入りました


とりあえず、17社のうち目に留まったのは3社。

1社目

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残念ながら社名は知らない。
あと、写真の人物も知らない。社長だろうか。

印象としては、
自由度が高そうなこと。(スーツのガチガチ感はない)
採用に力を入れていること。(5コースも作るのはけっこう手間がかかる)
数字の意識が感じられること。

280名という集客規模が、多いのか少ないのかは全く分からない。満足度の98%もどうやって測ったのかも分からない。そういう意味では、大して参考になる情報ではないのだけれど、興味はそそられる。


2社目

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この会社も残念ながら、お名前を存じ上げておらず。
ただ、モノづくりの現場 とあるので、工場とか機械設備が ガコンガコン と動いているところが見られるのかもしれない。ニッチな社会科見学的の匂いがする。

全学科・全学年OKで4コースあるという点も、興味深い。
インターンシップは採用活動の一環と位置付けている企業が多い中で、就活生以外を対象にしているという点から、長期的なビジョンを持つ企業という印象を感じる。


3社目

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 これはどちらかというと、悪目立ち。
右下に 「エントリー締切:9月30日」とあるのに、「掲題は9月5日(日)〆切」とある。写真の代わりにロゴだけ。おまけに【web開催】とも書いてある。おそらく、別日に実施したものの使いまわしなのだろう。
正直な感想としては、企業側のやる気を感じない。


というわけで、
「10月 × 福岡 × 2日以上」の3条件で絞った17社のうち、2社の情報を見てみる。


改めて1社目:株式会社ベガコーポレーション

https://job.rikunabi.com/2023/company/r867871036/internship/ )

何のビジネスをしている企業だろうと思ったら、ECがメイン事業のようだ。
正直、ECについて強い関心はないけれど、色々見ていくと面白い情報があった。

「ベガ創業者の浮城に直接提言いただきます!」

ほう、
社長がインターンシップに出てくるのですね。
しかも、その社長に対してプレゼンをする(たぶんフィードバックをもらう)と。

企業HPを見ると、
創業17年でマザーズにも上場しているというから、もはやベンチャーの域は超えている。しかし、その間ずっと売り上げは伸び続けているようなので、勢いがある企業なのだろう。

そんな成長企業の社長と直接話せるというのは、純粋な経験としてアリな気がする。
(社長のインタビュー記事があったので、参考まで載せておきます。
 https://k-tsushin.jp/interview/nvc2017-session-vega/) 

なんかコースとか色々あってよくわからないけれど、とりあえずポチ(エントリー)しておくか。エントリーしても全員参加できるわけでもなさそうだし。
#アラフォーなので実際にはエントリーしていません
#実際にエントリーするとしても最初はこんな軽いノリです


2社目:株式会社三松

https://job.rikunabi.com/2023/company/r238791082/internship/ )

さて、1社目のEC企業とかわって、製造業。
これまた偏見だけれど、中小の渋めの企業という印象。
(企業HPはこちら:けっこう丁寧に作られている。さらに企業活動も豊富)

「シートメタル(薄物板金0.04~26.0mm)をベースに各種機械装置の組立(アッセンブリ)を行う。(SS材、ステンレス、アルミの板、パイプ等の鋼材より筐体・缶体を製造し、その中に機械・電気部品などを組み込んでいく)」

文系出身の私にとっては、もはや呪文としか思えないような言葉が並んでいますが、要は機械装置の組み立てメーカーのようですね。
こんなことも書いてあったので、実際に見てみると、身近なものや知っているものがあるかもしれません。

「縁の下の力持ち会社」として半導体装置からコインパーキング、産業用ロボットの開発・設計。普段、、皆さんが当たり前に使っているあんなモノやこんなモノも実は三松で作られているのです。


インターンシップの中身としてはどうだろうか。

(抜粋)
■インターンシップで体験できること&学べること
・工場見学(西日本最大級の工場をご覧ください)
・お仕事体験(作業オペレーター、設計、産業用ロボット講習等、実際の業務)
・ロボット講習(ロボットスクール。講習終了後、修了証を発行。)
・若手、ベテラン社員との座談会(現場で働く社会人の生の声)
・業界研究セミナー(モノづくり業界だけでなく、他の業界の今後の展望を知る)
・自己分析セミナー(自分の強みって何だろう。人材業界出身でこれまで多数の業界で人事責任者を務めた担当者が就活のお手伝いを致します)

なんか、すげー盛りだくさん。
個人的に興味をひかれた点としては、日本は製造業で急成長した国と言われているけれど、その"製造"というビジネスの現場がどのような仕組みで動いているのかを見られるところ。

しかも、西日本最大規模の工場とあるので、企業名は知らなったけれど、実は業界では知られている企業なのかもしれない。

あと、
交通費とかも実費支給(全額支給)とあるので、比較的キャッシュフローに余裕がある企業なのかもしれない。もしくは、よほど採用に力をいれているのか。

どんな企業か見てみたいので、とりあえず ポチ(エントリー)
#はい、やっぱりエントリーしていません
#そして、入口は本当にこれくらいの軽いノリです


ちなみに
メーカーというと、最終消費財を作っているメーカー、例えばお菓子だったり、コスメだったり、要は我々がお店で直接買うものを作っている企業を思い浮かべる人が多いだろう。

けれど、実際の企業規模やビジネス規模で考えると、素材メーカー、機械メーカー、中間消費財メーカーの方が大きいことが多々ある。

渋いっちゃ渋いかもしれないけれど、
ある意味ダイナミックさを感じられるかもしれないし、ビジネスの上流を理解しておくことで、下流(メーカーで言うならば、最終消費財メーカー)のビジネスの理解もより深まるだろう。

ちょっと、アラフォーの目線が強くなるけれど、
自分が行きたい企業や業界があるのであれば、その企業と関連する企業や業界のことを勉強しておいて、損することは何もない。結局入社した勉強しないといけないことだし、就活時にそれを知っているだけで、自己PRなどの深みが増す。


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さて、今日は5,000社のインターン情報から、
開催時期、開催場所、実施期間の3軸で大きく絞り、その中から2社のインターンシップにエントリーしてみました。

エントリーするだけなら、自己分析も業界研究もいりません。
というか、この時期なのでインターンシップをやりながら、業界研究と自己分析を一緒にやればいいと考えています。

自己分析の一番シンプルな入口は「好き・嫌い」或いは「面白そう、つまらなさそう」という2択です。
その2択で選んだ答えに「なぜ」という理由を明確に述べられれば、まずは第一段階クリア。

それをたくさんのモノゴトに対して行って、「好き・嫌い」の判断基準(価値基準)だったり、共通項を見出すことが出来れば、それが「自分軸」になります。

仕事選びに必要な自分軸なのだから、仕事(体験)を通じて考えるのが、一番手っ取り早い気がします。


また、業界/企業研究については、
自分で業界本を見たり、四季報を見たり、企業HP(特にIR情報を見てね)を見たりすることも、めちゃくちゃ重要ですが、実際に業界で働いている人から話を聞くことも重要だし、得られる情報の濃度が変わります。

これも、インターンシップに参加すれば出来ることなので、
「参加しようかな、どうしようかな」と迷っている人は、軽い気持ちでエントリーしてみましょう。

そして、エントリーするならば、出来るだけ複数の企業にエントリーすることをお勧めします。

なぜなら、インターンシップには様々なプログラムがあって、ハズレ(得るものがあまりない)ということも、たまにあります。
1社目でハズレをひいて「インターンシップつまらん」と決めてしまうのはもったいないので、参加するなら複数のプログラムへの参加をお勧めします。


久しぶりに長くなってしまいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。

では、また明日。



(最後に)
今回、2社のインターンシップを取り上げましたが、たまたま目についた2社で、俗に言う企業案件ではありません。
企業の人事担当の皆様、インターン情報のレビュー・紹介など、ご相談受け付けておりますので、遠慮なくコメントしてください。

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