指をさされても着物が着たい

祖父母の着物整理をしてからというもの、着物愛が再熱してしまい、必死に抑えている。

もっと細かく言うと、着物愛は冷めたことは無い。超好き。隙あらば着たい。
好みとしても、豪華なフォーマルものより木綿や紬のカジュアル感が大好きで、一時期はどこに行くにも着物を着ていたのだけれど。

街を歩けば知り合いに合うような地方都市。
私が普段から着物を着ることを知らないに会うたび、「どうしたの？」「今日お祭りかなんか？」「なんで着物なの？」と聞かれまくることに疲れてしまった。

派手好きなのに目立つのは嫌いという面倒な性格もあって、指をさされたり、不躾に着物に触れてきたりする人も小さなストレスだった。
（一方で、素敵ねと声をかけてくれる人もいたよ。）

好きな格好をしているだけなのに、それが洋服じゃないだけで、こんなに疲弊するなんて。

それから、夫婦か1人で出かける時くらいしか着たいと思えなくなってしまった。

でも、着物はずっと好きで、たまに家の中でコーデを組んでは、その可愛さに悶絶している。
眺めているだけでも幸せな気持ちになれる。なんて素敵なの。

ストレスに負けて着物を着ることから気持ちが遠のいた日から、しばらく時間が経った。

時間をおいたって、素敵なものは素敵だなあと思うし、好きなものは好き。

そこだけは変わらないことがちょっと嬉しかった。

さ、少し休んで元気が出てきたし、また、タイミングをみてどんどん着ていこうかね。

とはいえ近年は、夏物を着る機会ないね。単衣なんてなおさらムズい。
すぐ浴衣。浴衣が最高。大胆な絵柄や色使いが楽しいのも浴衣の魅力だったりするよね？

時代や環境の変化に合わせてどんどん着るものもルールも変えていけたらいいと思う。

「日本人なんだし着物着ようよ！」的な布教心はなくて、日本人じゃなくても着物を素敵だと思う人がどんどん着たらいいし、洋服だろうが和服だろうが好きなファッションを自由に楽しむことが一番。

ああ、好きが溢れて思考がしっちゃかめっちゃか。

溢れるほど好きな気持ちがあるなんて、こんな幸せなことがあるかよ。