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note小説 三十路のオレ、がん患者

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毎週月曜更新の小説。30代の会社解雇された「オレ」がガンになり、患者視点から描いていく
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2016年2月の記事一覧

note小説 三十路のオレ、がん患者   第6回 入院

note小説 三十路のオレ、がん患者   第6回 入院

4月になった。

その頃になると、近所には桜並木の桜が咲き乱れ、菜の花が歩道に彩りを添えてくれる。
梅だってまだ咲いている。

住所的には関東首都圏でベッドタウンなのだが、そうは思えないほどの田舎道だ。

入院の支度ができ、病院まで歩いていく事にした。

その田舎道を10分ほど歩けば病院に着く。

散り始めた優しい色をした桜の花びらを見ながらオレはこんな奇麗な景色を見ながら腹を切られに行くのかと現

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note小説 三十路のオレ、がん患者   第5回 手術までの間

note小説 三十路のオレ、がん患者   第5回 手術までの間

意外な事にガンの宣告をされて手術まで一ヶ月ほど期間があいている。

進行性のガンだと言われ、すぐに手術しないのか。

その間に進行してしまうではないか。

大腸ガンが他のガンに比べ進行が遅いとしても進まないわけではないだろう。

それまでオレは毎日、造血剤を飲んでいる。
血を作る薬を飲んでいると言う事は、体内で出血しているという事だ。

入院したが、検査しただけで処置はしてない。

それまでに方々

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note小説 三十路のオレ、がん患者   第4回 会社は冷たい

note小説 三十路のオレ、がん患者   第4回 会社は冷たい

退院してからやらねばならない事。

採用選考の進んでいた会社への辞退の連絡。

来月に手術という事で入社時期をズラすわけにもいかない。
手術を終えて即復帰できるとは限らないからだ。

合併症だの後遺症だの残る可能性がある。

「ガンの手術」は成功しましたが、「肺炎」を引き起こしました。

芸能人のニュースなど前半しか報道されなかったりする。

トータルで健康にならなければ意味がない。

最終面接ま

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note小説 三十路のオレ、がん患者   第3回 母へ宣告

note小説 三十路のオレ、がん患者   第3回 母へ宣告

病室に戻り、その日の夜。

ベッドで声を押し殺して泣いた。

オレの人生は何なんだ。
会社を二度もクビになる人間は生きていたらいけないのか。
頑張っていれば報われるんじゃないのか。
オレが生きてちゃダメなのか。

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note小説 三十路のオレ、がん患者   第2回 大腸がん患者になる

note小説 三十路のオレ、がん患者   第2回 大腸がん患者になる

母があまりにも言うので夜中に車を出して最寄りの急患に行った。

点滴でもして帰れるだろうと思っていたら緊急入院となった。

輸血が必要だと言われた。

意外な展開に驚いた。

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