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旅具| Bialettiのマキネッタ(2CUP)| ★★★★☆

知らずに使っていたのだが、“マキネッタ” とは直火式コーヒーメーカーの総称らしい。
今回紹介するのはマキネッタの中でも特に有名で定番と言える、Bialetti社の『モカエキスプレス』という商品だ。


数年前、一緒に旅をしていた友人がマキネッタを使っているのを見て欲しくなった。
単にビジュアルがカッコよかった。
焚火にかけたマキネッタでエスプレッソを淹れる、そんな朝がめちゃくちゃ渋くて憧れた。

帰国してから親友にその話をすると、再渡航の前にお誕生日プレゼントだと言って持たせてくれた。

旅具店のマキネッタ。渋い。

使ってみると思っていたよりいい。
まず、ペーパーフィルターを使わないからゴミが出ない。
直火に掛けられるのもいいし、火にかけて放っておけばコーヒーが出来上がるのもいい。
持ち手は金属ではないので気を付けないと溶けてしまうのだが、
うっかり焦がしてしまっても、それもなんだか味になる。

そして旅具店はラテが好きだ。
マキネッタはエスプレッソを淹れるためのものなので、
ミルクさえあれば美味しいラテが毎日飲める。

朝の楽しみ、ホットラテ。


しかし、バックパックに入れるかどうかは若干迷う道具でもある。
(ラテを飲むのにミルクを買って保存しなければならないことも考慮すると余計に悩む。)
旅具店が使っている物は2CUPサイズでそんなに大きくも重くもないが、
コーヒーを淹れる道具がどうしても必要なら現地で購入する手もあるし、
大体の場合、誰かしらコーヒー好きがいて道具を借りられるケースが多い。

旅具店、コーヒーは朝の1杯だけか、多くても1日に2杯くらいしか飲まない。
コーヒー大好き人間なら道具を持ち歩くのもわかるが、果たして自分に必要なのか。。
ラテとはいかなくても、スーパーで買ったドリップ式のコーヒーでもいいんじゃないか。。
いつもちょっと迷って結局バックパックに詰め込む。

無くても死なないが、あったら豊かに暮らせるマキネッタ。

旅具店は今まで書いた記事の中で何度か
『暮らしには余白や少しの無駄が大事』ということを言ってきた。
旅具店にしてみれば、旅はアクティビティではなく暮らしそのもの。
『旅が暮らし、暮らしが旅』なのだ。
暮らしを合理化しまくったら息苦しい。
バックパックにマキネッタを詰め込むくらいの余裕は持っていたい。


さて、少し話は逸れるが、コーヒー好きの中にはマキネッタを "育てている" 人がいる。
レイチェルもそうだった。

旅具店、マキネッタはビジュアルに憧れて導入した道具なので、手入れの方法を知らなかった。
あるときキッチンにレイチェルのマキネッタが置きっぱなしになっていたので自分の食器と一緒に洗った。
そこにキャスがやってきて、私の手元を見るなりNO~!と言った。

キャスが言うにはマキネッタは水で軽く流すだけでよく、洗剤やスポンジで洗うのはNGなんだそう。
(人によるのかも知れないが、彼女が言うにはそうだった)
コーヒー豆の油分がマキネッタの内側に残ることで、淹れるコーヒーに持ち主の個性が出るのだと。
そして、レイチェルは自分のマキネッタを大事に育てていると。

旅具店、うつむいてしまった。
大好きなレイチェルの相棒の個性は、旅具店のお節介で綺麗さっぱり無くなってしまった。
キャスは『レイチェルはそんなことで怒らないだろうけど、私が言ってあげるから』と旅具店をフォローしてくれた。
レイチェルに謝ると『そんなの全然気にしてなくていいよ!』と言ってくれたが、旅具店はちょっと悲しい気持ちになった。

それ以降、旅具店も自分のマキネッタを育てている。

旅具店のマキネッタも最初はピカピカだった


更に余計な話をすると、
日本でコーヒー豆を買いに行き『マキネッタでエスプレッソを淹れたい』とうと、結構バカにされる。
意地悪な店員に『マキネッタで淹れるならどの豆でも同じです』とまで言われたこともある。
こだわりの店だと、せっかく厳選/焙煎した自慢の豆をマキネッタのには使って欲しくないようだ。
理由は色々聞かされたが、右から左へ聞き流したので全部忘れてしまった。

コーヒーは嗜好品。
誰がどんな淹れ方をしようとも、本人が幸せならそれで良しとして欲しい。
個人的には、自分で育てた道具でコーヒーを淹れるのはとってもロマンがあると思う。

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■サイズ展開は1〜4, 6, 9, 12, 18 CUP
いずれもIH非対応。
(ラジエントヒーターは対応)

以下は2CUPのスペック
サイズ: 8×14×14.5
重さ: 290g






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