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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#毎日note

会計後、品物を正面に向けて返してくれる人にときめく話

「神は細部に宿る」と言ったりしますが、ささいなことですごく嬉しい気持ちになること、ありますよね。 先日、小腹が空いてドラッグストアでお菓子を買ったときのこと。 数名がレジに並んでいて、子どもがお母さんに「これほしい~」と言っている様子を見ながら、わたしもその後ろに並んで会計を待っていました。 そして自分の番になり、担当はテキパキとした雰囲気の女性スタッフ。 最近はレジに透明の板が置いてあって、距離感を感じてしまうことが多いなぁとぼんやり考えながら品物を渡し、電子マネー

世界が今夜終わるなら・・あなたは何をしますか?

約9年前に買って読んだ本 「世界が今夜終わるなら」 本棚の児童書を並べ直していたら 昔読んだ本が目に入り懐かしいのと もう一度読み直したいと思ったので 今回はこの本について書いてみますね。 タイトルが曲の題名のようで印象的です。 それもそのはず・・ 作者は今でもソロで活動される ミュージシャンGAKU-MCさん。 当時この本を手に取って読み終えたあと 率直に思ったこと、それは。 世界が今夜終わるなら・・ 私はいつもと同じ変わらない 毎日を送っていたい・・ 仕事が

手ぶらでネザーを冒険するように数学やると死ぬよ

これは自分と家庭教師先の少年との話。 少年は学校に友達はいるし、 親とも活発に話すが、 インドア派で先生には控えめで 口数が少なくなるタイプ。 勉強や授業は好きではないらしい。 でもYouTubeと動画編集が大好きで、 少年自身もYoutuberとして マイクラの実況を何よりの楽しみとしている。 同級生が塾に通いはじめ、 勉強ができるようになる一方で 少年は塾に行けない。 どうやら問題がわからなくて焦る姿や 問題を間違える姿を見られるのが 涙があふれるほどツラいら

教育格差を縮める、無料教育コンテンツ

「経済格差が教育格差を生む」というのは、数年前からさんざん問題視されています。 たとえば、ほとんどの東大生の親の年収は○○○○円以上!などと書かれた記事を読んで、教育格差が拡大再生産されつづけている様がリアルにイメージできるという人は多いのではないでしょうか。 私は、文化の香りどころか肥溜めの香ばしい臭い漂う畑、狸やムジナ、ハクビシンの発情期となれば毎晩そのあえぎ声の大合唱がはじまる山、そして地平線が見えるんじゃないかというほど広がっている田園に囲まれた限界集落の中で育った

お寿司も指輪も自分で買える、私でいたい

子どもの頃から仕事をバリバリこなす女性に憧れていた。 当時、周りの女の子たちが「将来の夢はお嫁さん」や「20歳台前半で結婚するんだ」という理想の話を聞くたびに、「みんなそんなに早いんだ」とびっくりしていた。 小学生の頃から「すぐには結婚しないだろうなあ」とぼんやり思っていた私。中学か高校の卒業文集で「何歳に結婚したいですか」という質問に対して、めちゃくちゃ譲歩して「28歳」と書いたことを覚えている。 本当は30歳台で書きたかったけれど、みんなが25、26歳といった、割と

158.親への教育

『親を対象にした教育事業をやりたい』 僕の夢である。 塾講師、家庭教師のバイトをして 思春期の子供たちとその親と 関わるようになった。 そこで感じたのは 親の子供に対する接し方の違いが子供の命運を分ける。ということ。 この考える理由を3つに分けて考えていきたい。 コミュニケーション能力 生徒と喋っていても 会話のキャッチボールが できない子がいる。 こちらから呼びかけても まともに返事をせず会話にならない。 何度も会っているので 初対面が苦手とか

"好きなことを仕事にする。"の答えをnoteで見つけました。

ここ半年くらい、自分のキャリアや仕事に対しての取り組み方、自分の中でのあり方をずっと考えていた。 私は結婚と子供、いわゆる"家庭を持つ"という事を30前後でいいと考えていて、今すぐにでもしたい訳ではい。親にはなりたいからいずれは必ずしたいと思っているけれど、今25歳になったばかりの私からすると、それまでには少なくともあと5年もある。5年ってすごく長い。経ってしまえば5年っていう時間は短いんだろうけれど、やっぱり5年って長い。なんでもできてしまうと思う。大学も卒業できるし、海

画像再生能力もちは、得なのか? 損なのか?|経験や知識がなくても信じよう。どの人にも素直に謝ろう。

「よっぽど自分に自信があるんだね?」 一瞬、わが耳を疑った。新しい職場の10歳年下の先輩にそう言われたからだ。 (自信もなにも、何回巻き戻して再生してみても、やっぱり、7000円は7000円なのだ) わずか数分前に起きた出来事の《画像》を、繰り返し繰り返し見ては、再確認していた。 (そうか、そうなのか) そこで、わが半生を思い返していた。 初めて、他の人との違いを認識したのは、小学校低学年のときだった。小学校が終わると、毎日、学童保育所に行っていたのだが、そこで、