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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#仕事

みんなはちゃんと、人生の中に仕事がある?

社会人2年目のGW、新宿・高島屋の屋上で号泣した。 友達3人と手相占いに行ったあとだった。 連休中、友達といるのにひっきりなしに鳴る社用携帯、 提出物を催促する社内からの連絡。 遠隔でわたしが対応できることなんて限られているし、 正直言って何も解決にはいたらない。 でも、無視するわけにはいかなくて こっちの状況はまるで無視した威圧的で一方的な連絡に 「私、なんか悪いことした?」と泣いた。 社会人になってから、学生時代の友達に会う時、 仕事の話になったら必ず 「楽しいよ

ヨットの帆を生まれ変わらせてみたら—。 【Colmun- 潮気、のようなもの】

 朝、ひと仕事終えてから愛犬と散歩に出かけるのが筆者の日課だ。最近、その散歩用のバッグを変えた。犬のオモチャやペットボトルの水、おやつを入れるのに少し大きめだけれど、シンプルで頑丈なショルダーバッグで、それを襷《たすき》掛けにして出かけている。物の出し入れがしやすくて、身体にほどよい感じでフィットする。けっこうオシャレだと思っていて、とても気に入っている。不要になったヨットのセールを利用してバッグなどを作って販売している〈Re Sail Factory(リセイルファクトリー)

香港の海鮮料理店のおじちゃんの一言で、転職を決めた話

「すみません……お茶のおかわりください」 辺りをキョロキョロ見渡しながら、私は慣れない広東語でホールのおじちゃんに声をかけた。 日本との時差がたった1時間なんて信じられないくらいの別世界・香港にある小さなレストランで。 外国語を使うのは、とても勇気がいる。 賑やかな場所で、大きな声を出すのが嫌だからか。日本人であることを、なんとなく隠したいからか。もし間違っていたら、恥ずかしいからだろうか。 「はいよー! さっきと同じポーレイ茶だよね? 今持って行くよ!」 おじちゃん

社会という枠から外れて【無職になって気づいたこと】をまとめた記録。

最後の職場は2年半務めたアパレルの会社で、特にすっごく仕事が嫌いだとか、会社が嫌だとか、そこまでマイナスな感情はなかったけれど、 このままこの会社で時間を潰し続けることがどうしても許せなかった。 だから私は仕事を辞めることにした。 俗に言う、 ・新しい挑戦 ・ステップアップの為 ・資格の勉強 みたいな、次の再就職に向けてのポジティブな言葉は、悲しいくらいに浮かばなくて、ただ自分と向き合う時間や、好きなことに没頭する時間が欲しい。そんなことを考えていました。 社

社会人まいご

新卒入社から3ヶ月。 「働く」ということがわからなくなってしまったので、いったん会社を辞めました。 * 好きなことを仕事にして全力投球するか、仕事は生きる手段として割り切り、プライベートの時間を充実させるか。 昨年、就職活動をするにあたって、目の前にあるのはその二択だと思っていた。 どっちかしかないから、どっちかを選ぶしかない。強迫観念のようにそう思い込み、しかしほとんど迷うことなくわたしは前者を選んだ。 そこで、編集者を志して就職活動に励んだのだがうまくゆかず

飽きないオンライン研修のポイント

4月ですね。始まりの季節そして部署異動の季節です。 わたしも研究から開発設計へと異動しました。 やったね! そうすると始まるのが、そう研修です! 本社のベテランエンジニアから、オンラインで研修を受けています。1日3時間の授業が1ヶ月も続く。学校みたい。 授業はとても分かりやすく、そしてなにより飽きない!寝ない! わたしも研修を担当していたので、オンラインの難しさはよくわかります。そして、受講者側の辛いところも(笑) 今受けている研修は、もういちど研修を受け持てたら

"好きなことを仕事にする。"の答えをnoteで見つけました。

ここ半年くらい、自分のキャリアや仕事に対しての取り組み方、自分の中でのあり方をずっと考えていた。 私は結婚と子供、いわゆる"家庭を持つ"という事を30前後でいいと考えていて、今すぐにでもしたい訳ではい。親にはなりたいからいずれは必ずしたいと思っているけれど、今25歳になったばかりの私からすると、それまでには少なくともあと5年もある。5年ってすごく長い。経ってしまえば5年っていう時間は短いんだろうけれど、やっぱり5年って長い。なんでもできてしまうと思う。大学も卒業できるし、海

楽しいことがしたくて死を仕事にすることにした

写真は入社式の時のもの。 私は一番右。なんかきらっきらしてるなあ。 そんなわけで今日は「仕事何してるの?」「葬儀社」というと 返答ランキング1位の「え?なんで葬儀社?」について書こう。 お葬式が楽しいってお前頭いかれとるんか不謹慎この上かもしれないが、私はお葬式が楽しい場でもいいと思っている。 そして、そういうお葬式ももっと広がればいいと思っている。 それを肯定してくれたのがたまたま今の会社だった。 大学生の時、母方の祖父が亡くなった。 その時の葬儀がめちゃくちゃ楽しかっ

画像再生能力もちは、得なのか? 損なのか?|経験や知識がなくても信じよう。どの人にも素直に謝ろう。

「よっぽど自分に自信があるんだね?」 一瞬、わが耳を疑った。新しい職場の10歳年下の先輩にそう言われたからだ。 (自信もなにも、何回巻き戻して再生してみても、やっぱり、7000円は7000円なのだ) わずか数分前に起きた出来事の《画像》を、繰り返し繰り返し見ては、再確認していた。 (そうか、そうなのか) そこで、わが半生を思い返していた。 初めて、他の人との違いを認識したのは、小学校低学年のときだった。小学校が終わると、毎日、学童保育所に行っていたのだが、そこで、