22歳児が考えるベストなペアレント像
今日は、親について語っていく。
私は、幼い頃からかなり親との関係で苦労した子供だった。
子育ての指導権は母が握っており、物心ついた時から厳しい言葉をかけられ育ってきた。
そんな人生に区切りをつけようと16歳の時アメリカ長期留学を決意し、ホームステイでアメリカ人の家族と共に生活をすることとなった。そこで学んだ親のあり方、彼らの子供との向き合い方について今日は話したい。
私がこんな親になりたいと思ったその点とはずばり、親も一人の人間として人生を楽しむという点だ。
そのホストファミリーのご夫婦は4人の子供がいても、二人だけで旅行に行くし、デートもする。愛犬と散歩に行くし一緒に遊ぶ。料理もするし、本も読む。記念日には奥さんが大好きなチョコレートを送ったり、旅先ではツーショットを必ずとる。キスもする。アメリカの文化が影響しているといえど、親でありながら一人の人間として自分の人生を謳歌しているその姿が私には新鮮だった。
私は正直、父や母が楽しんでいる姿を見た覚えがない。覚えているのは、仕事をしている姿、私や妹の面倒を見ている姿、買い物している姿、疲れ切っている姿、そのくらいだった。一緒に旅行することはあっても、なんだか私たち子供のためやってあげている、といった気持ちが読み取れてならなかった。本当は家で寝ていたいのに、疲れてるのに、休日出勤乙、みたいな。思い返して見ると、両親の好きなものもよく知らないし、どんな幼少期を過ごしたのかもよく知らない。
何事にもバランスを保つことは重要なのだ。もちろん大人になるまで育ててくれた両親には感謝している。しかし幸せの条件はいい学校に入れてもらえて、勉強の心配をしてもらい、一人になった時に困らないように厳しく育ててもらうことだけではないと私は思う。
もし将来、子供を持つことがあったら、私が生きている姿を子供に見せてあげてたいと思う。趣味に没頭しているところ、仲間と楽んでいるところ、そしてその笑顔を、子供に見せてあげたいと思う。私は両親の楽しんでいる姿を、もっと見たかったのだ。なので私が子供を持った時には、親である前に一人の人間であることを、その背中から学んでほしい。子と親という関係をたまには忘れ、人と人として自分の子と向き合っていけたらそれってとっても素敵なことだと思うのだ。
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