片岡三果をつくったもの 1
さて、久しぶりの投稿です。
昨日noteを父に教えてあげたのですが、自分も更新していないじゃん!と思い、iPadを広げてこれを書いているところです。
前回は去年の10月にLes Misérablesについて書いていました。
こういうことを書いていきたいなと思っていたのですが長らくおやすみしていましたね。
そこで、ゆるーくではありますが
わたしの中の“わたし”を作りあげてくれたものを紹介していこうかなと思います。
つまり、写真家ではありますが、写真ではないお話をしようかなと思います。
(写真は、InstagramやHPをみてね!)
Instagram https://www.instagram.com/mikachu0720/
HP https://www.kataokamika.com
この内容は2016年くらいにラジオFM FUJIでラジオパソナリティーしている時に話していたことに似ているかと思います。
あのラジオはいまはもう聞くことはできないので、わたし自身振り返りながら書いていきたいです。
慣れてきたら、音声とリンクさせてもいいかもしれないなぁと構想したり…
ちょっとどうなるか分からないけどね。
絵本がともだちだった
さて、まず今回は絵本のお話です。
絵本はひとりっこのわたしにとって、いつでも不思議な世界に連れていってくれるともだちでした。
しかし、わたしの読んできた絵本はよく幼稚園などで置いてあるような絵本とは違い、おそらく独特な世界観の絵本であり、それらは全て母の所有物です。
そのほとんどが母の独身時代に買い集めた宝物。
よく小さいわたしに読ませてくれたなと思います。
(汚されるとか破られるとかの心配もあったでしょうに…)
小さいわたしに読ませることに不安はあったか、今書きながら横にいる母に聞いたところ、あまり不安はなかった、と言っていました。
「もし破いてたら?」
「破いたら怒ったと思うけど、あんた破ってなかったし。それよりも見せたかった。それに、子供ができたら見せたいと思ってた。」
と話してくれました。時をこえて、ちょっぴり、じんわり、感動。
「はり猫と猫くいでんしゃ」
今回ご紹介するのは
「はり猫と猫くいでんしゃ」木村泰子さく
1978年の絵本。41年前。
なぜこれを初回にかというと、ちょうどすぐ手元にあったからです。
木村さんは絵も文もどちらも手掛けています。
旦那さんは「三丁目の夕日」や「鎌倉ものがたり」の原作者です。鎌倉ものがたり、デコルテゾーンがびしゃびしゃになるほど泣きました…みんな観て…
木村さんの作品はヨーロッパやアメリカで翻訳され、木村さん作の独特な世界観をもった魅力的な動物たちが愛されています。
木村さんの絵本はうちに何冊かあるのですが、独自の動物や絶滅してしまったドードーがでてくる絵本があったり、見ている時、幼いながらもとても想像力をかきたてられました。
この絵本は、はり猫とはりねずみが廃墟になってしまった町に迷い込み、チンチン電車と車掌さんに出会い、はじまるストーリー。
ちょっぴりシュールでちょっぴり切なさを残しながら終わる作品です。
線描写も繊細で色使いも美しい。
絵本は本来、きっと子供のためのものだけど、大人のための本でもあるなと改めて感じさせてくれます。
いつの間にか絵本の世界に迷い込み、いつの間にか現実に戻る。
わたしが産まれたときには家にたくさんの猫がいたけど(犬も)
身近な猫とは見かけが違う「はり猫」に心奪われ、その世界に自分もすっぽり入り込み、迷い込み、そしてその中にいるような。
ハッと気がつくと、わたしはここにいた。
でもつい今の瞬間まではわたしは確かにこの絵本の中でこの光景をみていたんだ。
そんな気持ちに良くなっていました。
絵本とは不思議なものです。
小説は文章が多い。挿絵が多いものもあるけれど基本は文章主体なのでそのほとんどは読み手の頭の中で世界が再現される。
絵本はそのぎゃくで絵に対して文章が少ないのでほとんどの世界を視覚で見ることができます。(当たり前なことかいてるけど…)
それ故に作者の世界に、ほぼそのまま入りきることができるので、絵本にトリップすることが多いのかもしれません。
(小説や童話やエッセイも大好きです。)
この絵本は絶版になっているので、どこかで出会えることがあればぜひ見てみてください。
(Amazonさんで高額になっていますね…!)
片岡三果をつくったもの。
これからも思いついたらゆるく書き留めていこうと思います。
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