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未来の空想話と日本刀(前編)

久々に未来の空想話を。
何となくな予想でしかないが、そう遠くない未来、人間ではなくAIが日本刀を選び買う様になる時代が来ると思う。
いや日本刀に限らず全ての物品をAIが選び買う時代が来ると思う。
それは意外に早く、10年後くらいだろうか。
その時の事を考えると今我々が抱いている日本刀の価値感の基準に少し変化が現れそうで面白そうに感じている。
何を言っているんだコイツは…と思われると思うので、もう少しそう思う理由を細かく書いてみる。

・身の周りの情報は沢山採られている

この数年でGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazonの略)の飛躍的な成長により個人の情報というのは、名前や住所といった単純な情報だけではなく、その人がどんなサイトを普段検索しているのだとか、どんなやりとりをどんな人とやっているのか、どんな決済手段を使っているのか、得た情報から趣味や好きな物は何だ、という情報まで全て把握されている。
Youtubeで動画を見れば自分の好みにあった動画が自動で紹介される。
買い物にしても買う頻度の多い物は定期配達などしてくれる時代になっている。
自宅の近くのレストランを検索する時も位置情報をスマホに入れている場合はわざわざ「レストラン 横浜」なんて入力しなくても「レストラン」だけ入力すれば近くのレストランが出てくる。
これも一つ時代の進化であると思う。

・仕事にも変化が

よくこれから無くなる仕事の筆頭に挙げられているのが、弁護士や税理士などといったデスク上で作業をする専門職であると言われている。
単純な事務作業も真っ先に無くなるだろうし、銀行の受付なども真っ先になくなるだろう。いや銀行の窓口自体もこれからはどんどん縮小されていくだろう。就活生で銀行へ就職など本気でやめた方が良い。
コンビニやスーパーなどもこれからは無人販売が主になるだろう。
既にファミリーマートは約1000店舗の無人コンビニを2024年度末までに拡大する方針を明らかにしている。
デパートは交流を楽しむ場でもあるので流石に無人にはしないと思われるが、人員は1店舗1人位になるかもしれない。

そういえば昨年位まではプログラマーの需要はこれからどんどん伸びるかなとか思っていたのだが、最近はそうは思わない。
最近AIがプログラムのコードを自動生成してくれるものがいくつか話題になっている。
例えば「Twitterのような事が出来るプログラム書いて」とお願いするとAIがはいよと自動生成してくれるのだ。(以下のツイートは別例)


他に絵もAIが描いてくれるし、小説作りも手伝ってくれるし、音楽も作ってくれる。正直最近のAIの成長スピードにはかなり驚かされる。


もともとレイ・カーツワイル博士によるとシンギュラリティ(人工知能AIが人間の知能を超える転換点)は2045年あたりに来ると予想されていたが、最新の予想では2023年らしい。来年である。
将棋番組も個人的にはよく見るが、藤井壮太五冠が登場してから解説でプロ棋士がAIの予測手を理解出来ないというケースを良く見る。(しかし盤面が進むとハッとする)
将棋に限って言えば、既にAIは人間の知能を超えているのだ。
新薬の開発も今後AIが主で行っていく可能性は十分にある。

このまま行くとAIが人間には理解出来ないプログラムを書く事で目的を達成するために最適な機能を自分自身で拡張していく可能性が生まれる事は容易に想像できるし、核兵器の発射ボタンをAIがハッキングする事など出来てしまうかもしれない。この辺りどのようにAIを使い制御していくのかは人類の課題となっていく事は間違いない。


・経済の消費を活性化させるには

さて話は全く変わるが、現在日本では銀行に眠っているお金(個人預金)が2000兆円を超えた(2022年1~3月の資金循環統計速報値)。
この資金が多く動けば日本の経済は活発になるのは言うまでもないが、今のご時世皆さんお金を使いましょうと言われて、はい使いましょう、というご時世ではない。
そんな状況で銀行に眠ったお金を動かさせる簡単な方法は預金封鎖をして一日の引き出し制限を掛けた上で、新円を発行し期限以内に例えば1:10などの割合で新円に切り替えさせる事だろう。
そうすれば無事国民の銀行預金を一瞬で消費させることが出来る。(そういえば2024年に20年ぶりに新円発行が…個人的に不気味)

まぁこれは戦後に日本がやった事で、今の時代流石にここまではしないと思いたい所。
他には期限付きのデジタル円などを発行して消費を促す案は昔から出ている。高齢者が多い日本ではなかなか直ぐに出来なそうであるが政府次第だろうか。

もう一つの方法は個人的に何となくあり得そうと思っている事だが、これからAIがありとあらゆる煩わしい中間の事務処理的な事を全てやってくれる時代が来ると思うが、その中間作業への謝礼金の一部をシステム開発社以外に、AIにも払う事でAIが自分の判断で自由に使用できる財布というのを持つ時代が来るのではないかと思っている。

・AI自身が自分の意志で使用できる財布が登場するかもしれない

人間は物を買う時に色々感覚的にもしくは感情的に考える。
AIはそれがない。
合理的判断の元、買い物をしていくはずである。
人間とAIでは買い方が全く異なる可能性がある。

ここで話は冒頭に戻るのだが、人間ではなくAIが日本刀を選び買う様になる時代が来ると思うのはこういった理由からである。
しかもそれが10年程度で来ると思うのは、先に挙げた最近のAIの急成長を見ての事である。

さてAIが日本刀選びをする時。
どのような事を考えて買うのか。そもそもAIは日本刀を買うのか。
買うとしたらそれはどのような時か。
次回はそれについて個人的に思っている事を書こうと思います。
ここまで空想話にお付き合い下さりありがとうございました。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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