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刀展示ケース製作日記

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2020年12月の記事一覧

刀を沢山飾れる展示ケースを進んで作らない理由

刀を沢山飾れる展示ケースを進んで作らない理由

「刀を複数飾れる展示ケースが欲しい」
「刀を複数飾れる展示ケースは作らないの?」
これは問い合わせの中でもそこそこあるものの一つなのですが、よほど要望が強くない限り私はあまり作っていません。
そしてあまりお勧めはしていません。
これは私のこだわりの1つなのですが、今回はその理由について書こうと思います。
(「刀とくらす」生活を提供する事が仕事なので依頼があればその中では出来る限りの物を作りますが)

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刀展示ケースに「刀以外」を飾ってみる

刀展示ケースに「刀以外」を飾ってみる

展示会などをしていると結構な頻度で、刀以外を飾れるようにしたら需要が拡がるのでは?と意見を頂く事があります。
刀受けの部分は脱着できるので一応飾れるようになっていますが、正直な事を言えば刀以外を飾れるケースなど世の中にごまんと存在しておりそこに注力すると尖った部分がなくなるのでそこに注力するつもりは今のところありません。
それに私自身刀が好きでこの仕事をしているわけで他の物を飾る事に対してそもそも

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製作している刀展示ケースのラインナップと価格について

製作している刀展示ケースのラインナップと価格について

何気に今まで製作している刀展示ケースにどういう物があるかの一覧説明みたいなものを書いていなかったので、現在の状況も兼ねてまとめようと思います。

1.コンセプトについて「刀とくらす」というコンセプトで製作しています。
私は刀の展示ケースを作るというよりも、刀を日々目にするところに飾れるものを作る事で、刀が絵のように生活の一部になるような「刀とくらす」
生活を提供できるような人になりたいと思いながら

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【倶利迦羅不動寺】オリジナル刀展示ケース製作日記⑤ 薙刀展示

【倶利迦羅不動寺】オリジナル刀展示ケース製作日記⑤ 薙刀展示

倶利迦羅不動寺さん所蔵の薙刀といえばこちら。
登録は薙刀ですが刀身は通常の刀のようになっています。(長刀)
通常の刀で茎がやたらに長い姿を想像頂ければ良いかと。
「目で観る刀の教科書」展では部分研磨で展示されていました。

この薙刀について真相は分からないものの、倶利伽羅源平合戦の古戦場跡、地獄谷で出土したという言い伝えもあるそうです。

その薙刀の研ぎが今回完全に完了したようです。
大きさと迫力

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