無駄は本当に無駄なのか
美味しいワインや美味しいカレー。
つくるのに時間がかかるものですが、だから美味しくなります。
時間をかけないと味がバラバラになります。
時間をかけるとまろやかになります。
まろやかさは、実は別々のものが複雑に入り混じって熟成されるもの。
急いては事を仕損じる。
現代とはまったく逆の価値観ですが、昔の人の方が自然と生活の中で物事の本質に気付いて大事にしていたと思えてなりません。
時間と争うと、時間にしっぺ返しを食らいます。
時間と協力すると、時間が恩返しをしてくれます。
人間にも同じようなことが存在するような気がしてなりません。
効率化は、利便性と同時にしっぺ返しの連続を生み続けているような気がしてならないのです。
無駄は省けば良い、と言いますが「無駄」かどうかは判断する人、時代に左右されます。
あの時は無駄だったものが、今は必要なことになっても良いような気がするのです。
省いた無駄を発見し復活させる、ことが発明になる。
今はそういう時代の転換期でもあるような気がします。
懐古趣味ではなく、切実な事案に対しても有効になるような気がするのです。
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