コルクラボ・卒業制作「ぜんぶ、見たい。」
コルクラボマンガ専科の卒業制作って?
何度もお話していますがnoteはランダムおすすめがありますので…
22年10月から私は「コルクラボマンガ専科7期生」として、プロ志望の漫画描きとして講座を受講していました。
マガジンにまとまっていますのでよかったら!
コルクラボマンガ専科では32Pの漫画(ネームまででよい)を、卒業制作として8週にわたってツイッターで連載します。
基本4Pずつ、8回更新するわけです
これは基本なので多少のページのオーバーはOKですし、話の引きによって4Pは前後しても大丈夫です。
私は4Pと3Pの回をつくりつつ9回で32P連載しました。
こちらが一気読みバージョンです。よかったら!
おはなしのタネ
講座受講の時から32Pを描くのはわかっていたのですが、描きたいものに悩んでいました。
先日電子書籍にもなった「今日は、亜夢の日。(LGBTQ+)」を描きおえ、
コルクでの山田ズーニー先生( https://twitter.com/zoonieyamada )の自分の内面を深堀りする講義を経て、自分の創作におけるライフワークをはっきりと認識することができました。
私が描きたいのは「自己肯定」。
これはワークショップでコルクのみんなにも明言したのですが「変えられない自分をありのまま愛す」というメッセージを描くのが、最終的な自分の目標です。
変えられない特徴
卒業制作では「変えられない身体的特徴」に焦点を当てることにしました。
LGBTQもですがこのようなテーマはとても繊細で、当事者に届けるのにいかに説得力があり共感を持ってもらえるかが難しいですね。
なぜ太田母斑をあつかったかというと、以前お付き合いしていた方に太田母斑を持つ方がいたからです。
この作品を投稿したときに添えたツイートがこれです。
「太田母斑って知っていますか? 以前太田母斑を持つ恋人がいたことがあります。前髪を長く伸ばし、風で髪がめくれないよう、外では帽子をいつも被っていました。はるか前に別れた今でも、初めて痣を見せてくれた時の顔が忘れられなくてこのお話を作りました。その人も凛のように、そのあともずっと人前では隠していましたが、大好きな恋人に「私だけが知る愛おしい特徴」があることはひっそりと嬉しいことでした。隠さないでいられる人がいて嬉しいと言ってくれたあの人は今は元気かな。願わくば自分のままでいられる人と一緒にいてくれますように。」
私に振り絞る勇気を出してあざを見せてくれた恋人の「あの」表情が描いてみたい。あなたに大好きだよ、あなたは素敵だよって何度でも伝えたい。
キャラクターを借りてそれを表現したくて描いたお話です。
凛の相手である主人公のロビンはそこから逆算して考えました。
変えられない、一見プラスに見える身体的特徴。
ロビンはオッドアイ、金髪で努力をしてモデルになった子です。
しかし彼女は中高生時代は、目立ち、浮くことを恐れ、自分の身体的特徴を憎み、染髪とカラーコンタクトで特徴を隠してきました。
互いに痛みを自分のこととしてとらえ、お互いを肯定し、あなたといるから私は幸せだとふたりを通してメッセージを伝えたい。
願いを込めて描いた話でした。
最後まで悩んだのは
私がお話の骨子ができて、一番悩むのは…
毎回「キャラの性別」なんです。
「今日は、亜夢の日(LGBTQ+)」も実はそうで、最後まで悩んだので名前がユニセックスな名前になっています。
パンセクシャルとXジェンダーのふたりも、オッドアイと太田母斑のふたりも、身体的性別はどの組み合わせでもいける話ですものね。
今回も、凛はあざを隠す演出上女性にしようかな、と思っていましたが、ロビンは本当に迷いました。(ロビンも男女どちらにも使える名前です)
迷いすぎたのでツイッターでアンケとって百合にした経緯があるほどです。
出張編集部に持ち込んだ際は
「ターゲットを広くとるなら男女」「革新的な機軸の懐が深いのはBL」と、ほかの組み合わせを実際勧められています。
ちょっと同じふたりの性別違いは描いてみたいですよねえ…
女の子の格好の日に悩む亜夢くんとおっとりおねえさんな優希ちゃんとか、
イケメンチャラっぽく見えて一途なモデルのロビンくんと内気でほんわかな凛くんとか…楽しく描けそうな気もします。
リメイクとかしたいので、性別違いにして描いてもいいかも…?
どうでしょうか?
さて、次回は漫画投稿編いったん完結!の
大きめの連載をGETできた23年1月赤ブー、2月コミティア出張編集部の持ち込み記録です!
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