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5G・IoT Design Girl NIIGATAに参加したら、「イノベーションの始まり」を体験できた

先日、新潟市で開催された5G・IoT Design Girl NIIGATAに参加しました。
こちらのプログラムは、「有識者の講和やワークショップを通じて、デジタルの概要・デザイン思考を学ぶ」「県内で活躍する女性の講和、参加女性同士の交流」を目的としているもので、新潟では初開催だったそうです。
主催の株式会社incriさんのHPに当日の概要の記載がありますので、ぜひご覧ください。

今回は実際に参加してみて、私が特に印象に残ったことを書いていこうと思います。


1. デジタル「社会」人材になるためには

プログラムの最初に東京大学 森川博之先生の講演がありました。
学んだのは「私たちにとって何が当たり前なのかに気づくことが、イノベーションの第一歩であること」「その当たり前に気づくには多様性のあるメンバーとの対話が必要であること」です。

AIと5Gについてのシンプルな理解。

デジタル社会で活躍できる人と聞くと、プログラミングができるとか、技術開発のスキルがあることが必須と思いがちです。しかしそうではなく、どんなことにデジタルを用いたらより暮らしが豊かになるか、たくさんの人が持っている潜在的なニーズにいかに気づけるかの方が大事で、それは属性に関係なく幅広い人たちにできることだとおっしゃっていました。

VUCAの時代と言われる昨今で、一番邪魔になるのは固定概念でしょうか。自分とは異なる環境で暮らす人、使ったことのない商品やサービス、行ったことのない場所など、意識的に触れてみるのもいいかもしれませんね。私も最近ルーティーン化していたことをちょっと見直してみようと思いました。

2. 全反対から地域活性の先進事例になるまで

大地の芸術祭こへび隊、NPO法人越後妻有里山協働機構理事の玉木有紀子さんからは、越後妻有での取り組みが今に至るまでの苦労や地域の人の変化について聞くことができました。

私の前職が地域おこし協力隊だったこともあり、地域の温かさと新しいことを始める時の難しさに「わかるわかる!」と共感のオンパレードでした。今の越後妻有からは想像し難いですが、大地の芸術祭を始めるときに市議会議員や地域住民から全反対を食らったそうです。

それでも住民との対話を重ね、今では住民が誇りを持って主体的に取り組むプロジェクトにまで昇華した凄さを改めて感じました。また、社会的にインパクトがあることの始まりは「全反対」をされるくらいのことなのかなとも。先ほどの「固定概念を壊す」というのにも通じるかもしれません。

昨年訪れた「絵本と木の実の美術館

3. デザイン思考のグループワークでの気づき

イベント後半のグループワークでは「新潟の未来を創造する」をテーマに、様々なフレームワークを用いながらアイディアを出し合いました。頭をフル回転させながら、それぞれの意見に対して「これは?」「これもいいかも!」と積み重ねていくことができました。

グループワークの中で個人的に印象に残ったのは「県内で新潟市が一番”新潟”っぽくないですよね」という一言。県外から移住してきた方の言葉に、新潟市出身の私ははっとさせられました。その方は新潟に来てから日常の中に「心が動く瞬間が増えた」そうです。それは都会では気づかなかった自然の雄大さや美しさ、食の豊かさによく触れるようになったからかもしれないと。やはり地元を褒められるのは嬉しい・・・!

様々な立場、バックグラウンドを持つ人たちとの交流を通して、「自分の当たり前」にまたひとつ出会えた体験でした。

4. まとめ

普段、企業同士のオープンイノベーションの推進に関する事業を担当している私にとって、「イノベーションとは何か」を考えるきっかけになりました。一人で考え込んでいても、本を読み込んでいるだけでもイノベーションには辿り着かない。日常の些細な出来事を誰かと共有することから、イノベーションは始まるのかもしれません。


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