見出し画像

親子で読書感想文vol.4【構想編】

『親子で取り組む読書感想文・公開型ストーリー』へようこそ。
小学3年生の娘といっしょに読書感想文を取り組む姿をリアルタイムでお届けしていきます。
この企画の参加者は私たち親子だけですが、記事内のコメント欄ではアドバイス・経験談・感想を随時募集しております。



本は読んだ!!

けれど、「さあ、取り組もうと思ったところでどこから手をつけたらいいのかわからない!」というのが読書感想文というもの。


ここでもう一度、白先生の記事を読み返そう。


まずこう書かれている。

読書感想文でみんなが陥る罠
それは、本文を引用して「ここの記述からこう思ったんだ!」と伝えることが必要だ、あるいは大事だと思い込むことである。

たしかにそうだな・・・
これまでも本を脇に置いてパラパラめくりながら進めてしまいがちだった気がする。

さらに、白先生のこの言葉がこれまでの読書感想文の概念をぶち壊してくれた。

読書感想文は引用0でも良い。

え??そうなの??

本を閉じてしまえば良い。

閉じちゃっていいの??

本を読んだ感想は、本を全て読み終えた後にこそ結実する。
であれば、本を開く必要など無いではないか😏

そうか!

本を読み終えて最も印象に残ったことを中心に書いていけば良い。

なるほど!!
最も印象に残った・・・か。最も!と限定されるとより浮かびやすい。

そして白先生はこう続けている。

感想ではなく変容を書こう!
実は、これも「読書感想文」という名前がもたらす弊害だと思うのだが、読書感想文は「〜」を読んで感動しましたという感想を書くものではない。
これまでの自分が、読書体験をとおして、新たな自分にシフトチェンジしましたという物語を書くのが、読書感想文なのだ。


これを踏まえて手順に沿って始めてみた。


なになに?

まずは・・・

①結論を一文で述べる

ふむ。読み手への宣言みたいなものかな。

「〜な自分が、〜を通して〜になった。」
これが結論のテンプレね。

「ウソは悪いと教わってきたけれど、そうではないと気づいた。」

うん、イメージはこんな感じだな。


②結論に至るまでの道筋を集める・選択する・順序立てる

ここがまさに中身だよなぁ・・・

車で30分以上かかる場所へ向かう用事があったのでその時間を活用することにした。

テーマは『ウソ』

どんなことを感じたの?
思ったの?気づいたの?
自分は本を読む前と変わった?

そんなことを思いつくまま投げかけていく。

「うーん・・・」娘は宙を見つめながら「あ、あの看板って何て読むの?」と明らかに興味がなさそうな素振りを見せた。

抽象的な質問を矢継ぎ早にされたらそうなるのが当たり前だ。

そこで、「ねえ、花(娘)にとってウソって何?」と聞くと「えー・・・ママは??」と質問返しをされた。上手いな(笑)

そこで私は延々と喋りだす。

「うーん、ウソってだめだよって教わるじゃない?
でもさー、ウソつかない人なんていないって思うんだよねー」

「え?だって、ママはウソをつかないでしょ?」

「ううん。ママなんてウソだらけ(笑)」

「まじ?」

「あははーでもさ、みーーんなウソなんてついてるよ。だから、ウソはだめですよって教えること自体、なんか違う気がするんだよねー。例えばさ、花ほんとは嫌な気持ちなのに大丈夫っていう時もじゃない?そんなウソはだめなのかなー。」


『ウソをついてはいけません』
この言葉に頼り過ぎちゃいかん!と熱弁を奮いだす母親。でも、いきなりアツク語るのは定番なので娘も適度に受け流す。


勢いそのまま「ママはね、色が見えるっていうか、感じる気がするの。ママはね、何でも色に例えるのが好きなんだよねー。例えば、可愛いウソはピンク色とか、悲しいウソは深い青とか。」と口からこぼれた。

へえ、私、ウソを色で見えるんだと自分の気持ちに驚きながら「花は?」と問いかけた。

「うーん…顔!!」

「顔?」

「私ね、図工の時に思ったことがあるんだよね。いろんなものに表情があるなって。だから顔に見えるー」

「いいね!それ、いいよ!!」と会話が盛り上がる。

よし、中身はだいぶ見えてきたな。

ウソの顔。おもしろいじゃないか!


③書き出しを工夫する
プロットまでできれば8割完成。あともう少しだ。

『私にはウソの顔が見える』

娘が放ったそのままの言葉が刺さる気がする。仮で押さえよう。


④題名をつける
最後はアイキャッチとなる題名だ。題名は、結論か象徴と覚えておこう。

これは読書感想文を仕上げていく中でたくさん候補を出しながら決めていこうかな。
「題名のコツは謎を残すこと」とも書いてあったから、そこも意識しよう。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



現時点の進み具合としては下書き半分。

私が打ち込んで文字数カウントを利用しながら作っています。後半は、エピソードで大きく盛り上がりを見せて、回転しながら着地するイメージですね。

中身を作る道中での会話についてですが、最初からこんな風に引き出せたわけではありません。
前述の通り、何も思い浮かばず話題を変えようとしたり、押し黙ってしまう時間もありました。

けれど、私も切羽詰まっていない(夏休み後半ではない)からなのか、気持ち的に余裕もあって、急かすことなく、いろんな角度から問いかけることができたと思います。

娘の心を自分の言葉で表現してほしいなと思っていたので、出来るだけ誘導しないように、でも、引き出せるように心がけました。


私の心の中に、白先生の言葉がしっかりと根付いていました。

本の引用はなくていい!
ほんとは読書変容文だ!

この言葉があったから不自由な窮屈さを感じずに、楽しんで取り組めている気がします。


また、中身を練っていた車の中でねいびーさんの存在を強く感じていました。

「ねいびーさんならどんな風に聴いてあげられる?」「きっと辛抱強く待つんだろうな」「ヒントは最小限にするんじゃないかな」なんて。

また、コメントで教えてくれた実験、「本の中では空想の「ウソ」が繰り広げられていたかもしれませんが、実験的にウソをついてみる…というもの」。
これ、お風呂タイムで繰り広げていたのですが、『ウソ』って意図的にすると難しいんだなと親子で痛感したのも、ウソを掘り下げていく過程で大きく影響した気がします。

ゆうゆうさんがアドバイスしてくれたウソの物語についても眠る前におしゃべりしてみました。
ひさしぶりに読んだウソの物語の代表格「ピノキオ」
この前、ディズニーランドに行ったのですが、「ピノキオ」のアトラクションって小さな子ども向けとは思えないほど、暗くてちょっとこわかったんです・・・なんだか「ウソをついたピノキオ」とリンクしているようで、「ピノキオのアトラクションは何であんなにこわくてワクワクする感じじゃなかったんだろうね」と話があっちこっちに飛んで楽しかったです。

また、きいすさんはしっかり読み込んでくれる!ねこさんは「かすみさんの記事は為になるよ!」と背中を押してくれる。

あの人もこの人も楽しんでくれている!!

それが私の背中を押し続けてくれるのです。


一人企画の読書感想文です。

けれど、一人で取り組んでいる感覚はないのです。


この企画が終わったとき、私を支えてくれた方がいたように、私もそうなれたらいいなと思っています。

一人でいい。

私のnoteの基本は変わりません。

一人が満足してくれたらいい。

その一人はいつも自分をカウントしてました。

だから自分が納得して「よし!」と思えたら良いnoteなのです。

けれど、今回の企画は「読んだ人の力になる!」これを掲げています。


よし!夏休みが始まるまでに終わらせるぞ!!



読んでくださってありがとうございました。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?