一旦あほになる

正直に言って、英語のトレーニングそのものは楽しくはない。やってることは地味だし、どのくらい伸びたか自分でわからないし。調子が悪くなってくると、周りの人と比べて落ち込むこともあるし。今は、課題論文を以下に書くか、という勉強を中心にやってるのだけど、さあ、書きましょう、となったら「○○が▽に影響を与えた(3単語)」と書いてぴたーっと手が止まって、えーっと、なんだこの赤ちゃんのような文は?と考えて、でも何が言いたいんだっけ?となり、思考力まで赤ちゃんになったかのように感じる。もともとよくない頭が、幼稚園児レベルまで急落下したようだ。

自分にとって新しいことはなんでもそうだけど、いったんぱっぱらぱーのアホになる。何にもわからないのだから、その分野の文脈や用語、背景情報等々を頭にインストールする時間は結構苦痛である。国内部門から海外部門に移って3年、それまで積み重ねてきた7年分は一瞬でチャラになり、見ても聞いてもよくわからないことばかりで、3年やってようやく意見が言えるかな?って感じになり、4年たって、ようやく金が稼げるようになったかな?って感じだった。毎日自分がアホだとしか思えない日々はまあ、辛かった。

いまも、ほおっておくと勝手に辛くなるのは目に見えているので、努めて考えないようにしている。一応、これまで自活できるだけのお金を稼げて来たのだし、最低限の知性は持ち合わせているっぽい。体も心もぽんこつで、何もかもスローだけど、大枚はたいて買ったこの時間を納得いくように過ごすぞ、と思う。

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