春日部中央総合病院|人間ドック・検診

人間ドック・検診(健診)担当から、検診やイベント案内、健康情報をお届けします。 【春日…

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人間ドック・検診(健診)担当から、検診やイベント案内、健康情報をお届けします。 【春日部中央総合病院 ホームページ】https://ims.gr.jp/ims_kasukabe/

最近の記事

頭が痛いだけじゃない!?【片頭痛】実は、緑内障のリスク要因

皆さん、こんにちは。 9月に入り、暑さも和らぎ、暦の上だけでなく漸く秋の訪れを感じる今日この頃です。 さて、本日ですが、片頭痛で悩まれている患者には、あまり良い話ではありません。 ▶片頭痛の原因は眼にあり? 実は、片頭痛は日本人に一番多い正常眼圧緑内障のリスク要因である事が知られております。片頭痛は、血管が収縮する事により、頭の痛みが生じますが、この血管収縮が、視神経への血流循環を悪くさせる為に、正常眼圧緑内障の発症要因となると考えられております。 そして、正常眼圧緑

    • 日曜日に受けられる乳がん検査🎀

      マンモサンデーのご予約を受付開始しました! マンモサンデーのコンセプト 「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(J.M.Sプログラム)」は、多忙な平日を過ごしておられる女性の皆様のために、認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)が全国の医療機関に呼びかけた、「10月第3日曜日に全国どこでも乳がん・マンモグラフィー検査が受診できる環境づくり」への取り組みです。 当院はこの取り組みに賛同し、10月20日のみならず、今年は11月17日、12月15日も同内容の検

      • 眼科に【円錐角膜矯正外来】が開設されました!

        春日部、ひいては埼玉の皆さん、 遂に春日部中央総合病院で新しい外来が始まります。 その名も… 『円錐角膜矯正外来』円錐角膜(えんすいかくまく)というのは、以下の図のように正常者の角膜は綺麗な楕円形ですが、円錐角膜では角膜が下方に変形している状態です。このため、見ている物がぶれて見えてしまう病気です。 この病気の90%は、ハードコンタクトレンズで視力矯正が可能であり、また、ハードコンタクトレンズで押さえつける事により、病気の進行も抑制する事ができます。 埼玉県には対応

        • サングラスして、家の掃除をして、酒を飲まず、タバコを吸っていれば怖くない!?【翼状片】

          春日部の皆さん、こんにちは。 最近の酷暑には、全くなれませんし、天気も変わりやすく、なかなか頭を悩ます問題です。そして、酷暑の影響でお米が取れず。難しい時代です。 さて、本日は、【翼状片】についてのお話です。 ▶翼状片(よくじょうへん)とは 眼の中心部に向かって、黒目(角膜)の上に翼のように異常な結膜組織が飛び出してくる病気です。 この病気、症状としては、 軽ければ、痒みや眼の乾きが出ますが、 ひどいと、黒目の形の歪み・視力障害も出ます。 ▶発症のリスクファクター

        頭が痛いだけじゃない!?【片頭痛】実は、緑内障のリスク要因

          海外の面白いレンズ         日本未承認【強膜レンズ】

          皆さん、7月ですね。 梅雨とは思えない暑さが続いています。 水分補給、帽子、日焼け止めと重装備?して、外出する事が多いでしょうか。 日焼け止め、私が子供の頃は、それほど重要視されていた記憶が無いのですが、今は、子供につけるように指導される事が多いのかな?と思っております。 さて、この度、7月に私は、初めてコンタクトレンズ学会に参加してきました。発表はしませんでしたが、コンタクトレンズの最新の傾向を知るためです。 その中で、特に興味を引いたのが、“強膜レンズ”というコ

          海外の面白いレンズ         日本未承認【強膜レンズ】

          関節リウマチで眼に腫瘍ができた!?

          こんにちは。 いよいよ梅雨が始まりましたね。 梅雨と言えば、アジサイ、てるてる坊主、カタツムリ・・、自然のカタツムリ殆ど最近、私の近くでは、見かけませんが。 本日は、関節リウマチで眼に腫瘍ができる?。 皆さん、関節リウマチって、手や足の関節が痛くなる病気だよね?。 そう、その関節リウマチです。できる腫瘍の名は、眼窩炎症性偽腫瘍。 名前の通り、偽物の腫瘍です。 炎症が原因なので、ステロイドの内服で軽快する事が多いです。 ただし、ステロイドをやめると再発する事が多く、その

          関節リウマチで眼に腫瘍ができた!?

          眼の不快感の原因

          春日部の皆さん、こんにちは。 5月に入って、やや肌寒い日が続いてますね。 母の日、子供の日と行事が盛沢山。GWは、楽しめましたか。 さて、今回の話は、眼の不快感の原因についてお話します。 私の外来のライフワークは、患者様の目の不快感を取り除く事が一つの目標ですので、今回の話は、私の治療の肝の部分になりますね。 さて、眼の不快感と言えば、眼の刺激感、痒み、痛み、涙目、霞目、乾きなどがあります。これらの原因は多岐にわたります。全てを話す事は難しいですが、その中でも、非常に

          華麗なる一族:マイボーム家

          4月のコラム、どうしようかな、と考えていたら、4月26日・・。慌てて書いている次第でございます。編集担当さん、遅くなって申し訳ありません、とここで謝っておきます。 さて、本日は眼科に関係する偉人の話でもしますかね。 私の専門は、眼腫瘍、角膜・結膜、眼形成と自らを標榜していますが、角膜に関しては、今はドライアイに力を入れています。 そして、このドライアイに関して格言を一つ 「マイボーム腺機能不全(MGD)を制す物は、ドライアイを制す!。」 ドライアイにとって

          アレルギー性結膜炎の痒み、放置すると・・・

          みなさん、こんにちは。 3月、花粉の季節になってきました。 私の外来にも連日、眼の痒みを訴えて、受診する患者さんが多い今日この頃です。 さて、アレルギー性結膜炎で目を掻く、これは、多くの患者さんが経験します。 何人かの患者さんはここで、まあ、痒いの我慢すればいいか、掻いて、しばらくすれば落ち着くしなあ、と考えて放置してしまう方もいるかと思います。 これは正しいのでしょうか? 答えはNO!!、ダメ、絶対。映画館によくある感じですね(笑) 放置、すなわち、瞼の炎症の放置

          アレルギー性結膜炎の痒み、放置すると・・・

          【眼科コラム12】眼がパッチリして、背が小さくて可愛らしい、いつもパソコンでバリバリ仕事をこなす女性・・・ドライアイで悩んでいるかもしれません(涙)

          春日部の皆さん、こんにちは。 2月になりました。 節分が終わり、今年の鬼を退治し、福を家に呼び込む事はできた事だと思います。 ドライアイで悩んでいる? さて、上に挙げたタイトル。皆さんの周りにもいませんか? 可愛くて仕事もできる女性、そんな女性に憧れる方は多いと思います。 しかし、ドライアイの世界では、リスクだらけの女性です。 まず、眼がパッチリしていると涙が蒸発する面積が広くなり、涙が乾きやすくなります。 また、パソコン仕事をしていると瞬きが少なくなり、これも目

          【眼科コラム12】眼がパッチリして、背が小さくて可愛らしい、いつもパソコンでバリバリ仕事をこなす女性・・・ドライアイで悩んでいるかもしれません(涙)

          【眼科コラム11】治らない結膜炎・・・canaliculitis(涙小管炎)だった!

          新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 さて、新年早々の話題ですが、治らない結膜炎についてです。 大量の目ヤニがでており、抗菌薬の点眼をいくら使っても目ヤニが減らない。 勿論、結膜炎にも色々な種類があり、難治性の結膜炎も存在しますが、今回は違う原因だったという話です。 涙小管炎というのを聞いた事がありますか? 涙小管炎はおそらく馴染みの無い病気だとおもいます。そもそも涙小管って何でしょうか?図をご覧ください。 このように、鼻側の涙の細い通

          【眼科コラム11】治らない結膜炎・・・canaliculitis(涙小管炎)だった!

          【眼科コラム10】重症化すると辛い!糖尿病合併症の目の病気について/病院広報について

          皆さま、こんにちは。12月となりました。 今回は、皆さまに突然のお知らせがあります。 病院広報とは? 当院広報担当の退職 皆さまは、病院にも広報がいることはご存じですか? 近年、急性期病院は「選ばれる病院」を目指さなければ経営悪化に陥るリスクが高まったことから、広報担当者を置く施設が増えてきています。 病院広報の仕事はHPやSNSの管理運用、広報誌作成、院内外でのイベント撮影・報告など多岐に渡り、病院によっても違いがあります。 当院は2021年より広報の専任がいましたが

          【眼科コラム10】重症化すると辛い!糖尿病合併症の目の病気について/病院広報について

          【眼科コラム9】角膜(黒目)を透明のまま保つには?混濁の原因とは

          皆さまこんにちは。眼科医師の多田です。 11月に入って前半は暖かい気候で本当に秋か?と信じられないような状況でしたが、後半は一気に寒くなりましたね。 角膜とは? さて、今回は「角膜」についてお話します。 「角膜」って何?目のどこの部位?と思う方も多いでしょう。 下の図をご覧ください。 角膜は、カメラではレンズの役割になります。 この角膜が透明になるために、角膜内皮細胞という細胞が正常に機能しているからです。 この細胞のおかげで、角膜は透明に維持され、私たちの視界が綺麗

          【眼科コラム9】角膜(黒目)を透明のまま保つには?混濁の原因とは

          【眼科コラム8】日本だけ違う?海外のドライアイ事情

          皆さま、こんにちは。 眼科医師の多田です。 10月に入り、すっかり寒くなりました。 秋といえば収穫の秋ですが、今年の夏は暑く、一部の農作物の収穫にも影響を与えているようです。 さて、皆さまは、ご存知ない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、私は、ドライアイを専門として標榜しております。 今回は、海外と日本のドライアイの点眼薬についてお話します。 海外のドライアイの見方、日本との治療薬の違い まず、海外では、ドライアイは炎症性疾患としての側面が強いです。 要するに免疫

          【眼科コラム8】日本だけ違う?海外のドライアイ事情

          眼科の検査機器「OCT」をご存知ですか?

          皆さま こんにちは。 春日部中央総合病院 眼科の視能訓練士です。 本記事では、OCT(光干渉断層計)という検査機器についてお話します。 OCTでわかること・検査方法 OCTでは、簡単に目の奥の網膜などの断層面の観察ができ、緑内障や黄斑疾患など、様々な目の疾患の早期発見や精密検査ができます。 検査方法は専用の台に顎を乗せ、機械の中に見える光を見てもらうだけです。 検査時間は結果の解析も含め10分程度でできます。 OCTで見つけられる目の病気は? 例えば、以下のような病

          眼科の検査機器「OCT」をご存知ですか?

          【眼科コラム7】実は不思議な免疫反応?「水いぼ」

          皆さまこんにちは。 眼科医師の多田です。 9月も下旬となり、ようやく暑さが少し和らいできましたね。 ここ何年か暑い夏が続いていますが、やっと暑さが少し緩和されつつある今日この頃です。 さて、今回のコラムは、皆さまのほとんどが子供の頃に一度はかかったことがある「水いぼ」についてお話します。水いぼの正式名称は、「伝染性軟属腫」といいます。 この水いぼに対して、私たちの体は不思議な免疫反応をします。 最初、水いぼの原因であるポックスウイルスが皮膚に付いた時、実は、なぜか体の免

          【眼科コラム7】実は不思議な免疫反応?「水いぼ」