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春日華子の「性」なる日記 サヨナラトウキョウ

アキラ君との濃厚で滑稽なエピソードはたくさんある。

・ベビーフェイスなのにおっさん臭いふるまい
・無邪気なふるまい、自分勝手に気づく。
・急遽、お泊りをお願いしたけど私はいびきをかく!

アキラ君個人の性格はもう、メロメロになっているのでゆっくり書くとしても恋は盲目の盲点でお金で手に入れられないもの。
更年期のおばさんのいびきを止めること・・・

気持ちよく女になってリラックスして爆睡していたと信じたかったけど翌朝すぐ聞いた。
「いびきかいてた?!」

「やべーぞ!!次から耳栓。まじ、すごいいびき。」

ですよね。ですよね。
すっかり夢の国にいるから魔法のいかかっていると思っていたのですよ。
何なら王子様。キスして止めてくれ。

更年期、太り気味からも十分可能性があるいびきなのですが、扁桃腺が肥大している家系なのでもっと早くとるべきだった…。旦那はいつもぐっすり寝てたけどね。
人間なれって怖いよね。愛した旦那様の最高の欠点。寝たら起きない。
旦那は子供たちが泣いてももちろん起きない。
パワーあふれている三番目の時はヘロヘロでみぞおち付近を踏んでやって飛び起きたところに哺乳瓶と子供を渡して私は寝た。
そんな日常の積み重ねが家庭。

言いたいこと言って、もしかしたらリピートを何かしらで断るのが風俗。
そんときゃこっちも「チェンジ。ツギイコウ!」ですが。

都内のハイクラスのホテルは平日ということもあってぎっくり安く宿泊できた。それが人と長時間いることが苦手な私にちょうどよかった。

窓から眺めるガラス張りの向こうの夜景。
電気がついていることをきれいと呼びたくないひねくれものですが
アートな関東平野。
徳川家康してやったりっておもう。

自分のお買い物をするすべてつぎ込んで思い出だけをもって地方へ帰る。

翌朝のアキラ君は何事もなかったように次のお客様のところに
若いツバメは飛び立った。

お別れのハグとキスはしたけど。
今までで一番軽かった。

そう。
金の切れ目が縁の切れ目。
いつ来るかわからない地方のおばさんにサービスしてらんないんでしょうね。

新幹線までの時間。
何やってんだろを繰り返した。
憧れの品川プリンスホテルがさびれている。
客室にレトロが残っており、バスタブのふち腰を掛け、
二人で煙草をくゆらした。

私が「なーんか、映画のワンシーンに使えそうだよね。」
って言いうと「だね。」と帰ってくる。三日ぐらい指名していると私もよい大人なのでこいつ話聞いてねぇなと思ったらつっこむ

都内の電気が消えていく景色を眺め。
アキラ君の寝顔を眺め。
ホホを触ろうとしたその時、
 うわぁ。さわった!?
ってとっび起きられた。
なんだそれと思っていると触らない。どこでも触らない!!触っちゃダメ。
禁止の多いセラピストアキラ様君臨だよ。。。

お別れもあわただしく、心配したのはアキラ君は自分でタイムスジュールをわかっているのか不安になった。

離れなれないけどお別れの時、今までで一番最低のキスとハグ。

気分野アキラ。

縁を切らないとね。お金なくなっちゃうわ。品川発の地元行きに乗り
当然爆睡していびきをかいていたと思います。

新幹線から見る景色は変わらない。西方面は博多まで変わらない。
東京から青森に行ったときは日本は縦長で。。。
夜明け日没が違って。
震災の傷跡を目の当たりにした。

結局は家族の思い出に帰りやすらぐヨウだった。

フリーで記事、取材もしています。会社に所属しています。 現在はお給料をいただいていません。記事を読んでいいな♪ 共感! なんじゃこりゃ?! 何か皆様の感情が動いたときにサポートをしていただけると感謝です。いつも読んでいただきありがとうございます。 春日華子