春日華子の「性」なる日記 喪失感

イサム君も、フウマ君も・・・
慰めにもならなく。
通り過ぎた大金を使った男子になってしまった。

楽しい時間

それならヨウは飲み屋で隣のお兄さんたちといくらでも盛り上がる。
その代金をおごってあげるより高くついた。

ただただため息。
もったいなかった。

彼らは悪い子ではないがどうしてもアキラ君と比べてしまう。
アキラ君に会うことができた金額を使ってしまったことが
また、私を深い喪失感へと追いやる。

エミちゃんからもそのお金は家族に使うべきだと叱られる。
狂っているので自分のことしか考えていない。
エミちゃんが言葉を選んでこの遊びから手を引かそうと私を心から
思ってくれていることは十分に伝わっている。

耳を貸さないのではない。
聞こえないふりをしていたのかもしれない。

それ以上にまさかのアキラ君を葬ることに失敗し、
また、地方と東京の距離がアキラ君への思いを募らせる。

送ってはいけないDMをアキラ君に送ってしまった。
「会いたいよ。胸が苦しいよ。」
「俺もだよ。」
返信が来る。営業トークと分かっているのに５０にして
恋と認めるしかなかった。

会えない喪失感
大金を使った喪失感。

男性セラピストと遊んではじめてお金を失った喪失感を感じてしまった。