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    筆慣らしを兼ねた日記です。更新は不定期。

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鳥羽駅前の巨大廃墟に嬉々とする卑しさを考える

なんだか仕事はトラブってるし急に涼しくなって鼻詰まりが酷いしで文章を書く気もおきねぇなとか思っていたら大分時間が経ってしまった。 先月機会があってお伊勢参りに行ったことは前回書いたが、それの続きを以下に記す。 伊勢には泊まらず、内宮最寄り駅(とは言ってもバスで20分そこらはかかる)の五十鈴川から近鉄で数駅行った先の鳥羽に泊まった。 それも駅前ではなく、駅から出ている専用バスでまた20分、着いたのは無暗にデカい敷地の中に本館別館スパ棟プールジムテニスコートエトセトラエトセトラ

    • お伊勢参りってやつ

      土日に伊勢の地を初めて初めて訪れた。日本人の「心のふるさと」こと伊勢神宮だが、ならば僕はこの歳にしてようやく心の帰郷を済ませた心の郷里砂掛男だった。飾る錦も特に無く恥ずかしながら初めて帰って参りましたという気分になる。 そもそもの話、伊勢志摩とかいう地域は東海道や伊勢湾岸道からも思いっきり外れているから、例えば大阪に行くついでに寄り道しましょうみたいなやつができず、最初から目的を当地そのものに定める必要がある。学生の頃は伊勢なんて旅行の目的地とするにはあまりに渋過ぎるし、今は

      • CD-Rなんて焼いていた頃

        彼女の友達が家に泊まりに来ると聞いたから一日中部屋の掃除をしていた。先週もそんなことを書いたような気がするが、狭い家でも本腰入れて綺麗にしようとすれば陽が沈むくらいまでかかる。 ただ闇雲にコンロを拭いたり服を畳んだりしていても何も面白くない。音楽でも垂れ流すかと、サブスクで昔適当に作ったプレイリスト「部屋で萎びている時に聴きたい曲」をかけたつもりが、押すところを盛大に間違えて「ケツノポリス4」が何故かアルバム丸ごと再生された。まあ別にそれでもええがなと、しばらくケツメイシを聴

        • 稲妻追憶

          一日中事務所にいた。上役が休暇やら出張やらでこぞっておらず、回る仕事も回らないからとにかく作業が捗らない。 午前中から久々にぐずついた天気で陽は遮られたが、気温も湿度も高いしであまり気分がいいものではなかった。天気予報はロクに見ちゃいないがどうせ一降りくらいするだろうと思ったら、中々にビビッドな稲妻が走ったから驚いた。絵に描かれたような、分かりやすくジグザグに棘を持った稲光だった。 僕は会議室で別にいてもいなくても特に変わらないようなミーティングに参加しながらそれを眺めていた

        鳥羽駅前の巨大廃墟に嬉々とする卑しさを考える

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          9本

        記事

          続カメラの系譜

          J5を手放してからしばらくして中型免許を取り、バイクに乗り出した。 恐る恐る乗っていたのが一月も経てば大分慣れてきて、近場ではあるが海にしろ山にしろ、景色がいい場所へ出向くようになる。行けば写真を撮りたくなる。ぼくのかっこいいばいくは綺麗な景色をバックに燦然と輝いて然るべきだろう。 夏の盛り、バイクを東京湾フェリーに乗せて浜金谷へ行った。内房の海は信じられなくらいに青くさんざめいており、青空とバイクの濃紺のタンクも相俟って「これは映える」とスマホのシャッターを切ったが、いまい

          続カメラの系譜

          カメラの系譜

          カメラに対して昔から漠然とした憧れがあった。 特に理由らしい理由は無かったのだが、今あえて考えれば、行った場所、体験した物事の欠片を保存して、いつでも取り出したいという欲求が人よりも強かったのかもしれない。 だから、旅行先のお土産は食べるものよりもキーホルダーとかストラップとかのガラクタばかり欲しがっていたし(今はもう胃の中に収まるものしか選ばないのだが)、写真はそうした欲求に対して何よりも従順である。 初めて手にしたカメラは、祖父から譲ってもらった古いコンデジだった。メー

          カメラの系譜

          デヴィッド・バーンのタコ踊り

          これはメンダコのぬいぐるみです。 ヘッダーは過去に撮った写真からなるべく記事のテーマに近いものを選んでいるつもりですが、今回は頑張ってもこれくらいしかありません。 トーキング・ヘッズの四人が21年越しに再集結したニュースを見た。 ついこの前にデヴィッド・バーンが「数十年前の解散に対する自分の対処については後悔している」と語っているインタビューを読んでいたから、中々感動的な光景だ。月日も経て悪いことばかりではない。 解散の要因は色々あったはずだが、特にデヴィッド・バーンという

          デヴィッド・バーンのタコ踊り

          筋トレエレジー

          親譲りの甘党かつ炭水化物愛好家である。当然太る。 今まで見て見ぬフリをしてきたのが、ここ一年程度でいよいよ誤魔化し切れない変化となって現れる。具体的に言うと、就活の時に余裕があったスラックスが入らない。転職活動にあたって久々に引っ張り出してみたら、えらくきついので参った。 新調する金も無いから仕方無くそれを履いて「きついなあ」「きついなあ」と思いながら面接など受けたりしていたから、振り返ってみると僕の転職活動が中々うまいこと終わらなかったのは、最低でも八割九分くらいはスラック

          筋トレエレジー

          初手

          柏涎とPNを付けた。かしわよだれと読む。 柏も涎も一文字で三音読ませるから、目に入るのは二文字の癖に声に出せば六音も発声する必要がある。このタイパが何よりの時代に随分と時間泥棒なPNである。 「柏」は、僕が今住んでいる町からそのまま取ってきた。「涎」は、今朝目を覚ましたら自分の涎のせいで、青い枕カバーの端の方が白く濁っていたことから思い付いた。深い意味付けなんてどこにも無い。むしろカッコ付けてやたら凝った意味付けなんてしない方が後々気楽でいい。「そんなとこだけ無駄に拘っちゃっ