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新刊速報【2024年3月版】|柏書房営業部通信

 柏書房営業部です。今年の冬はとても寒くて長い、というわけでもなく気温が乱高下して合わせるのが大変な日々、着るものをどうするか悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。さて、柏書房の今月の新刊は2点。ノンバイナリーの著者が、ままならない「装い」の問題に絵とことばで向き合った『ノンバイナリースタイルブック』、名づけがたくかけがえのないパートナーシップを、漫画とエッセイ二つの形式を交差させ描く『シミズくんとヤマウチくん――われら非実在の恋人たち』です。

『ノンバイナリースタイルブック』

山内尚 著

『シミズくんとヤマウチくん――われら非実在の恋人たち』

山内尚 漫画
清水えす子 文

【営業担当・見野から一言】
 
みなさまは、「ノンバイナリー」という言葉をご存じでしょうか。ノンバイナリーとは、男女二元論の枠に当てはまらない、また、男女二元論で説明できない性別を生きる者たちを指す言葉です。

 今月は、そんな「ノンバイナリー」に関連する書籍が2点刊行されます。

 1点目は『ノンバイナリースタイルブック』。著者は、ノンバイナリー当事者である漫画家の山内尚さんです。「装い」を通して、社会のジェンダー規範を見つめ直し、ときに攪乱する…そんな山内さんの試行錯誤の軌跡が詰まった内容となっております。

 ファッションイラストはもちろん、エッセイ、コラム、マンガと内容は盛りだくさん! (しかもオールカラー!)今現在、自分自身の装いにしっくりきていない…という方は、この本を読むことで、自身にとって「しっくりくる」服装について、新しい視点やヒントが見つかるかもしれません。

 そしてもう1点は、『シミズくんとヤマウチくん——われら非実在の恋人たち』。こちらは『ノンバイナリースタイルブック』の著者・山内尚さんと、山内さんのパートナーである清水えす子さんの共著です。マンガとエッセイで構成されており、マンガパートは山内さん、エッセイパートは清水さんが担当されています。おふたりのようなクィアなカップルたちが、この日本社会で生きていく上で何に苦しんでいるのかなど、実感とともに伝わってくる内容になっています(もちろん、生活のなかで感じる喜びも、この本にはたくさん描かれています)。パートナーから見たノンバイナリーという視点も、この本ならではのユニークポイントだと思います。

 2冊とも最高にかわいくてポップな表紙が目印ですよ!ノンバイナリーの方にも、そうでない方にも、ノンバイナリーについて知りたいと思っている方にも、もちろん純粋に「良いエッセイ」を探しているという方にも、ピッタリな2冊です。ぜひ、どちらもお手に取っていただけたら嬉しいです。

 『ノンバイナリースタイルブック』『シミズくんとヤマウチくん』ともに3月22日(金)の配本予定です。また以下のリンクの通り、刊行イベントも盛り沢山です。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!

 来月の新刊は2点を予定しております。それではまた次回もよろしくお願い致します。


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