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【速報】僕のマリ 著『常識のない喫茶店』予約開始です!

2020年6月からおよそ1年にわたり連載された、僕のマリさん『常識のない喫茶店』が、2021年9月にいよいよ発売となります!

予約ページが公開され始めたことを受け、本稿でも最新の情報をお届けします。最後までお読みの上、ご予約いただけたら幸いです。

1.『常識のない喫茶店』とは?

『常識のない喫茶店』は、2020年6月~2021年5月に、柏書房の公式note「かしわもち」に掲載された僕のマリさんの連載です。著者が実際に働いている喫茶店で起こる悲喜こもごもを、時に辛辣に、時にコミカルに描いてきました。

2020年7月に公開された「出禁です」という記事は特に人気が高く、「かしわもち」史上最も多い350を超えるスキを獲得。SNSでは「共感した」「スカッとした」「同意の嵐」等の感想もいただきました。

2.連載版と書籍版の違いは?

以下が目次ですが、書籍版は二部構成となります。

Ⅰ 魅惑の喫茶
プロローグ/妖怪在庫荒らし/出禁です/同僚観察記/やさしい人/いかれたマスター/お仕置きです/推しの客/緊急事態喫茶/SNS警察/ガチ恋の翁/グレーゾーン村の人々/不惑の喫茶
Ⅱ おかわり

ここだけの話/喫茶店員あるある/わたしの喫茶紀行/特別なお客さん/厨房は戦場/卒業/人生の分かれ道
あとがき

「Ⅰ 魅惑の喫茶」は再録で、「Ⅱ おかわり」は完全書下ろしとなります(もちろん「あとがき」も)。

再録とはいえ、「Ⅰ」は大幅に加筆修正しています。当時書き切れなかったエピソードを増量しているので、初見の方はもちろん、連載時の読者さんにも改めて楽しんでいただける内容になっています。お楽しみに。

3.装丁について

書籍化というとき、当然楽しみになってくるのは装丁です。これがこの本の「顔」になります!

常識のない_カヴァー

ブックデザインは、木庭貴信さん+岩元萌さん(オクターヴ)にご依頼しました。木庭さんは、『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ジェーン・スー)、『女は笑顔で殴りあう』(瀧波ユカリ+犬山紙子)、『嫁へ行くつもりじゃなかった』(岡田育)、『東京を生きる』(雨宮まみ)など、数々の名エッセイの装丁を手がけられてきました。そんな木庭さん、じつは大変ありがたいことに、連載時から担当編集宛にDMで感想をくださっていたのでした。そんなご縁もあり、木庭さんにお願いしたところ、上品だけど毒のある素晴らしいデザインにしていただけました。

装画は、我喜屋位瑳務さんに描いていただきました。最近だと、松田青子さんの『女が死ぬ』(中公文庫)の装丁で、我喜屋さんのイラストを目にしたという方も多いのではないでしょうか。今作でも、我喜屋さんなりにこの作品を解釈し、「常識のない喫茶店」の世界観を作り込んでくださいました。カバーの裏側(表4側)や、本文中にも数点イラストを描いてくださっています。そちらはぜひ、現物で味わってください。

4.こだまさんも夢中!

僕のマリさんは、もともと文学フリマで書き手としてのキャリアをスタートしたのですが、今回は、同じく文フリ出身の大先輩、主婦でエッセイストのこだまさんが帯に応援コメントを寄せてくださいました!(実はおふたり、テキスト系同人誌「でもこぼれた」でも寄稿者として共演しております)

常識のない_帯

この本の魅力、そして著者と編集者が伝えたいメッセージが、こだまさんのコメントに詰まっています。ここに何かを足しても意味がないと判断し、帯の表側(表1側)はこだまさんのコメントのみで構成してみました。こだまさん、本当にありがとうございました。

5.最後に著者から一言

さて、制作状況としては現在、「三校」という段階です。まさに大詰め。このあたりで加筆修正も終え、いよいよ完成となります。そんな絶賛追い込み作業中の僕のマリさんから、読者の皆さんに一言、メッセージを預かっております。最後にそれを共有し、本稿を閉じたいと思います。

自分の些細な日常が、本になりました。読み返すと、「こんなめちゃくちゃな店があるんだ」と感心します。めちゃくちゃだけど、間違っているとは思いません。小さな喫茶店で、何度も良識を問うています。私は強くなりました。この本が、働く皆様の勇気になればいいなと思います。

というわけで、僕のマリさんの商業デビュー作『常識のない喫茶店』、応援のほどよろしくお願いいたします!(お近くの書店さんでご予約いただけたらとっても嬉しいです)

[文=編集担当・天野]

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