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まちは言葉でできている

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西本千尋さんの連載『まちは言葉でできている』に関する記事のまとめです。[バナーデザイン=髙井愛]
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記事一覧

コモンズを破壊しない建築は可能か?|まちは言葉でできている|西本千尋

 銭湯が好きだ(人が好きだと書けない性格なので、代わりにこう書く)。銭湯のあるまちに住む…

「取るに足りなさ」との闘い|まちは言葉でできている|西本千尋

中野駅周辺の大規模再開発  雨がようやくあがった。6月の初旬、中野駅(中野区)で住民のIさ…

Belonging|まちは言葉でできている|西本千尋

手つかずの暗い森  飛行機でとある地方都市に降り立ち、周辺集落まで車を走らせる。車窓から…

頼りなく外へ出る|まちは言葉でできている|西本千尋

唐芋通信  記憶が確かであれば、子どもが2歳になるかならないかの頃、近所に住んでいた友人…

自分の家のように感じる(でも家ではない)|まちは言葉ができている|西本千尋

 テキストレーターのはらだ有彩さんが、地元の明石市を書いたエッセイ[*1]。読んでいくと、…

「東京大改造」は持続可能な開発か?|まちは言葉でできている|西本千尋

 「クレーン車だね、いま、クレーン車あったよね、大きいねえ、いっぱいあるねえ。ビルもあっ…

誕生を祝うまち|まちは言葉でできている|西本千尋

 21時半過ぎ。秋の夜の空気にのって、彼女の声の響きが届く。息切れしている。彼女は妊婦で、はじめての子どもを産もうとしている。彼女はわたしにとって、急にあらわれた親戚の子のようでもあり、逆にとても遠い誰かのようにも感じる。1ヶ月半ほど前に出会い、それから2日か3日に一度ほどの頻度で、話すようになった。彼女と話すのはLINE通話だ。彼女は毎月の携帯代を支払うことができず、止められている。だから、駅近くのショッピングモールの無料Wi-Fiを利用して、かけてくる。電話を押し当てなが

わたし、たちのいる場所|まちは言葉でできている|西本千尋

マンション建設反対運動  とある夏の日。10歳のわたしは煎餅屋の軒先の角に腰をおろして絵を…

神宮外苑の再開発|まちは言葉でできている|西本千尋

 自由な場所だ。何もしなくてもいい。何者でなくてもいい。よき母であれ、よき働き手であれと…

モア4番街のオープンカフェ|まちは言葉でできている|西本千尋

ある日の公園、子どもたちと禁止看板  6歳と2歳と一緒に近所の公園までやってきた。持ってき…