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今年中国最大セール日「W11」はさらにバージョンアップ?!

日本では11月11日は「ポッキーの日」と呼ばれていますが、中国では「独身の日」であり、もっとも大規模なECセールイベントが行われる日です。

最近日本でも「W11」について徐々に浸透されているようで、今日は中国の「W11」について簡単に紹介し、さらに2020年のW11バージョンアップポイントを合わせてシェアしたいと思います。

中国最大のセール日「W11」とは?

中国では、11月11日を「独身の日」であり、2009年から中国の電子商取引大手アリババグループがそれを利用して、「独身の日」は「自分へのご褒美」するべきだというプロモーションを始めました。

それから、アリババが傘下のECサイト「淘宝商城」(2012年に天猫(Tmall)に改名)で毎年の同じ日に大規模のECセールを開催して始め、年々取扱額は想像以上に伸びています。

アリババの発表によると、2019年の独身の日にセール開始からわずか1分で、取扱額が100億元(約1,569億円)を突破しました。
恐ろしいです、、

現在の中国では独身の日より、「双十一」/「ダブルイレブン(W11)」の方がもっと有名になっているかもしれません。

2020年は例年よりバージョンアップ

今年は「W 11」の12年目を迎えてきました。さらに、コロナの影響で今年のW 11は色々な意味を与えられています。

例年より競争が激しいW11の変化ポイントについて以下紹介したいと思います。

1、「光棍節」から「雙截棍」に

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今年は11月11日当日以外に、11月1日〜3日もセール日として設定しました。

意図はとても分かりやすい、

より多くの企業を支援するためです。

自分過去の経験から見ると、人気商品は午前0時を過ぎた瞬間に売りきることはよくあります。セール期間の延長に伴い、企業側は商品の補充が可能となり、消費者側は商品の選択も余裕もできるようになるかと思います。

さらに、物流関連も改善されると言われています。

過去では注文が一気に殺到されるので、商品の配達は大変時間がかかるケースがあり、クレームもよく起こりました。しかし、今年は物流関連も改善されると言われ、iPhone12、LVの商品等は1時間以内で家まで配達できるようです(エリア限定)。

2、新企業は大活躍

今年は中国の中小企業と海外企業の参入がかなり増えています。

今の環境の中では、ECを通して売上をより伸ばすことは共通認識だと思われています。特に出入国制限はまだかかっている状態では、中国市場を攻略したい海外のブランドはよりW11に注力されています。

3、ライブコマース

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近年、「ライブコマース」の市場規模が中国では急速に拡大しています。

ライブコマースを簡単に説明すると、視聴者はリアルタイムで商品に関する質問などのコミュニケーションを自由に取りながら商品を購入することです。
ライブでは商品に関する説明が詳しいし、さらに大きくな割引がもらえるため非常に人気です。

今年はセール日の延長により、10月21日に予約販売をすでに開始しました。
中国側のメディアによると、10月21日午前0時からの10分間で「タオバオライブ」での取引額が去年の予約販売初日の1日分を超え、最終的に4倍の取引額に達したと報じられています。

※中国の代表的なライブコマースのプラットフォームについては、過去の記事では具体的に紹介したことあります。
興味がある方には、是非見てみてください。

最後に

もし中国の市場トレンドについて知りたい場合は、W11からたくさんヒントがもらえると思います。

商品者ニーズだけではなく、企業側のパフォーマンス等も近い将来のトレンドを示しているではないでしょうか。

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